2012年03月28日

最近の買い物

これだけじゃないけど、解る人には解るかと。

120327.jpg


posted by h_asanaka at 23:17| Comment(0) | Diary

2012年03月22日

防音(マンションの場合)の話 番外編 2


今回は、「自分の作業部屋で何をやったか」を書いてみます。
基本的に、「素人である私が短時間そこそこの効果を得るために行った作業」ですのであしからず。
これでバッチリって事はまず無いので。(あたりまえ)
それと、この処理をする事によって「どの程度壁に傷がつくのか?」みたいな事も書いておきます。

で、素人が・・・と書いておきながら、業者にやってもらた事もありまして。
と、言っても防音工事をやっている業者に頼んだ訳では無いので、ごくごく簡単な工事です。
以前書いた内容でもあるんですが、まず電気工事。
既存のコンセントをホスピタルグレードの物に交換して、さらに別途専用回線を引きました。
こちらの記事がソレです。これは防音とはまったく関係がないな。

それと窓を二重窓にしてもらいました。費用は確か五マン強ほどだったと思います。
思ったより安くついたのですが、実際、モノはかなりちゃちぃです。
こんなのでも、有ると無いでは大違いなのか?と思うくらいちゃちぃ。
お金をかければ程度の高い物がいくらでも用意できるんでしょうが。

ここからがDIY。

まず、壁ですが
遮音シート.jpg
石膏ボード側には遮音シートを貼りました。
タッカーというホッチキスの化け物の様な物で壁に打ち付けていくのですが、できる穴は画鋲と同程度です。
シートは重い物程効果がありますが、一番軽い物でも一人で作業するのはちょっと辛い程の重さはあります。
軽いものであれば、2枚重ねくらいにしないと効果は出ないかな。(自分は一枚ですが)

防音グッズ全体に言える事ですが、ソレを使ったら思ったような効果がすぐでるのか?というと
残念ながら出ない事の方が多いと思います。
しかし、それはグッズの善し悪しでは無くて、防音処理にスキがある場合が多いような気が。
壁に遮音シートを貼っても、ドアに隙間があれば当然音は漏れますし、シートの隙間からも音は漏れます。
いかに密閉するか?というのが基本中の基本。
あ、あと、「期待し過ぎ」ってのもあると思う。
専門の業者が居るくらいだから、そんな簡単なモノであるはずが無い。

遮音シートはドアにも貼っていますが、さらにドアの縁にはパッキンを貼付けました。
自分はこちらから購入しましたが、ホームセンターにいけば、すきま風防止テープなるものが売っているので、
それでいいのでは無いかと。剥がそうと思えばいつでも剥がせます。

さらに、壁には音の反射を抑えるために
GCボード.jpg
GCボードを貼付けています。とりあえず、スピーカーからダイレクトに音が当たるであろう箇所に採用。
んで、このままではあまりに色気が無いので、伸縮性のある布を買ってきて全体を覆っています。
布とGCボードの固定は両面テープで。

gc-1.JPG
こんな感じ。ちょっとはカッコがついているかと。
黒と赤の布を使ってます。

石膏ボード側は長めのビスで六ヶ所固定していますが、細い隠しクギでも止める事はできました。
壁に出来る穴としては後者の方が全然小さい。
対して、コンクリート壁の方は両面テープで貼付け。ただし、粘着力の強いものでないと厳しく、
自分はコニシのボンドテープなる物を使っています。(コンクリート直です)

gc-2.JPG
テープは見えていませんが、こんな感じ。上のグレーの部分はコンクリート剥き出しです。
関係ないけど、この布の模様が激しく気に入らないので近いうちに変えたい。
ファブリックパネルっぽくしたくて、ここだけ他とは違う布。
マリメッコの布とか使いたいけど、えらい高いっす。
GCボードは立てかけておくだけで効果があるので、必ずしも壁に固定する必要は無いです。
家具で押さえつけるだけでもOK。
ただ、中のグラスウールが飛散するとチクチクしますので、あまり安易に触れないように。

上2つの画像に写っている、別のデコボコした吸音材はヤフオクで出品されている物です。
GCボードほどの吸音効果は無いと思いますが、超デッドな部屋にはしたくないので、使い分け。
壁が平面で無くなるという点もポイントかと。これは両面テープで貼付けています。
セキスイの表面がボコボコしたテープですが、結構良いです。

と言う訳で
ten.JPG
天井にも採用。

床はそのままカーペットです。
が、ラグくらい敷こうかな。見た目が良く無いので。

これらの処理のおかげで、もの凄かったフラッターエコーは無くなりましたし、
部屋がデッドになった分、音像もクッキリ、ハッキリしました。
ただ、出音にはまだまだ満足していないので、さらなる研究が必要なのも事実。
そのあたりの事も機会があればBlogに書いてみます。

ここからはおまけ。

rg.JPG
レトロゲームコーナー。
遊びに来てくれた人が、リラックスできて楽しめるように。
クラークスの箱とか見た目があまりにヒドいので、改善の余地がかなりあります。
やっぱりレゲーは14インチのブラウン管に限るわぁ。もっとレトロなデザインのテレビがあればいいのに。
そのうちファミコンも導入予定。
一応、音屋らしく音はテレビからではなく、スピーカーから。

それと、
kg.JPG
ギターは壁掛けに。ギターをおいておくスペースってかなり無駄。
これで随分スッキリしました。

番外編はもうちょっとだけ続きます。

posted by h_asanaka at 14:03| Comment(0) | column-防音

2012年03月21日

waves v9

キタコレ

wv9.jpg


何故か何も考えずに早速アップデートしてしまいました。
世界中が待ってたんでしょうかね。インストールにめちゃくちゃ時間がかかりました。
(インストール時に所有している製品のチェックボックスをクリックし、
 その内容に従いダウンロードしながらインストールする方式っぽい)
V9からPlatinum BundleにGTR3とOneKnob Driverが追加されたのですが、
OneKnob Driverはそのままインストールされたものの、GTR3はインストールされず。
再度、GTR3だけ別にインストールしたら認証もちゃんと通りました。

V9の目玉はなんと言っても64bit対応。そしてiLokの廃止。
認証に関しては、Wlc(Waves license Center)なるアプリをインストールして行いますが、
まぁ、よくあるタイプの認証方式です。ただ、PC本体だけでなく、USBメモリでの認証も可能で
USBメモリで認証すれば、iLokのようにキーの持ち運びが可能になります。
遥か昔(?)フロッピーディスクでキーを管理していましたが、そんな感じですかね。
ちなみにWlcをインストールすると、勝手にDockに追加されます(Mac)。
頻繁に使うものでも無いので、おおきなお世話です(俺基準)。

それと64bit対応なんですが、自分はまだLogic Pro 8という。。。
これに関してはこれを機にアップグレードします。てか、Wavesの64対応を待ってたんですよね。
自分はKomplete8も使っているんですが、メモリの制限がとにかくキツイ。
64bit移行で、この悩みからも解放されるか?

まだしっかりとは使っていませんが、Logic Pro8(OS10.6.7)でも問題なく起動しました。
サポート対象環境外ですが。
問題は波形編集ソフトのPeak。
スキンが。。。。
pwv9.jpg


フリープラグインでもこれは無いというようなルックスをしておられます。
数値を動かすと、一応機能はしているようす。
これに関してツイッターで検索かけてみましたが、すでに問い合わせた方がおられたようで、
Waves側の返答は「Peakはしらん。」とのこと。
何のための規格だよ、まったく。

それにしてもこまった。

posted by h_asanaka at 11:14| Comment(0) | Diary

2012年03月14日

防音(マンションの場合)の話 番外編 1


これまで長々と書いてきた防音の記事だが、
実はここ一年くらいで調べた事や気づいた事がほとんどで、
もともと特別詳しかった訳ではない。
そもそも書いている内容も、特別専門的な内容でもないし。

「作業スペースの改善の必要性」を強く感じたので、いろいろ自分で調べ始めた訳だが、
そのスタートは引越の予定がたったから。
随分前から作業スペースの件とは関係なく、「そのうち引越〜」と、考えてはいたが、
引越なんて相当に骨の折れる作業だし、なかなかきっかけも無く実行できずにいた。
子どもが産まれてようやく重い腰をあげた感じ。
そのタイミングと作業スペース改善の必要性を感じたのが同時期だったという訳。


引越するぞ!と決めたからには、まず物件探しを始めないといけない。
ここでまず、
 それなりの広さの作業スペースが確保できる事。
 インターネットの環境が整っている事。
 防音、遮音に関して、できるだけ不安要素が少ない物件。
等の条件を出した。

かなりの数の物件を見たが、まぁ面白いこと、面白いこと。
色んな建物があって実に面白い。
大々的にリフォームするプランも検討し、間取り図をおこしてみたりもしたが
これも面白かった。
ただ、全ての条件にドンピシャ!という物件はまず無い。
(もちろん、作業スペース以外の条件もあるわけで。。。)

「ある程度広さのある部屋をもつ物件」っていうのがすごく少ない。
4LDK→3LDKにして大きな部屋を造ろうと思っても、都合良く一つにできる部屋が無かったり。
最終的には手元の選択肢の中からベストと思えるものをチョイスしないといけない。
結局、何かしらの妥協が必要なので、探しているときが一番楽しいと思う。

防音、遮音とは関係ないけど、ここのHPはリフォーム事例が数多く掲載されていて、
「どれだけの事が出来るか?」って事が想像でき、役に立った。
(実際にはほとんどリフォームしていないんだけど)

ヤマハのアビテックスのような防音室は、その素材自体の防音性能も高いが、
実は「部屋の中に部屋がある」というその状態にもおおいに効果がある。
(イメージとしてはこんな感じ。)
ならば、部屋の中に部屋がある状況を作り出してしまえばよい訳で、
その余分なスペースを、機材収納スペースやウォークインクローゼットにしてしまえば一石二鳥。
服は吸音効果も期待できるので良い感じ。
中にはマンションであるにも関わらず、土間を作ってしまう人もいるので、全然アリな話。
次、引っ越す時には・・・と未だに野望を抱いている。

たぶん、続く。

posted by h_asanaka at 11:52| Comment(0) | column-防音

2012年03月09日

防音(マンションの場合)の話 5


なんだかんだ言って、新しいマンションが遮音性にすぐれている。

結局そういう結論になってしまって、我ながら「なんじゃそりゃ」と思わなくも無い。
(賃貸マンションの場合はそうとも言い切れないけど。)
しかし、「新築」という理由だけで物件のお値段、賃料は高くなるし、
そもそも都合良く新築物件が見つかるとも限らない。

と言う訳で、「音を出せる部屋を設けたい」という理由で引越を考えるとき、
物件にどういった条件をつけていくか。

1.立地

これは人それぞれ様々な事情が絡みあうだろうが、そういうのは抜きにして。
隣が大型アミューズメント施設だったり、「家出て一分の所に踏切があります」みたいな場所はツライ。
つか、音出し関係なくつらいわな。。まぁ、常識的な範囲で考えられればいいかと。
ただ、そういう場合は物件自体に何らかの対策が施されている事もあるので、
あえてそんな場所を調べてみる というのもアリかもしれない。(高速道路、空港の近く等)
さらに付け加えると、周りが五月蝿いぶん、こちらの音が伝わりにくい・・・という事も言えたりもする。


2.構造

RC構造で。


3.部屋の条件(全体)

角部屋、階下に居住スペースが無ければ(音漏れの心配の点では)理想的。

◯2階角部屋で、下の階は集会場や商業スペース
◯1階でとなりはエレベーターや階段
◯メゾネットタイプのマンション。
等。
ただし、商業スペースやエレベーターの音が、けっこうな騒音である事もあるので、
時間帯を分けて現地でチェックしてみると良いかも。

GL工法、遮音処理のされていない二重床はできれば避ける。
あと、電気容量もチェックしておいた方が良い。
管理者にお願いすればアップできる場合もあるけど、
「容量アップの要望に応え続けると、建物自体の電気容量をオーバーする」
という懸念材料が出てくるので、全く受け付けてもらえないかも。
IHコンロ禁止とかは、多分そういう理由だと思う。


3.部屋の条件(音だしスペース)

部屋の広さ。じつはこれが一番ネックだったり。
できれば8畳以上は欲しい所だが、リビング以外にそんな部屋のある物件って極端に少ない。
中古マンション購入→リフォームを考えている場合でも、
壁式構造だと部屋の拡大ができないので注意。


賃貸の場合は現状の素性が特に重要だが、
「購入→リフォーム」の場合は、なんらかの対策がとれる可能性があるので、
リフォーム内容と相談しつつという事になる。

特に、一度スケルトンの状態にまでもっていく大規模なリフォームであれば、
建材にも拘る事ができるので、既存の部屋を防音仕様にする工事よりも、
割安で、そこそこの効果を得る事ができる(かも。)
どさくさまぐれで(嫁に内緒で)防音に力を入れてみたり(笑。
こっそり「ここだけ断熱材変えといて」「鉛シート入れといて」とか。

posted by h_asanaka at 13:29| Comment(0) | column-防音

2012年03月08日

防音(マンションの場合)の話 4


ここまで、マンションの構造の違いによる遮音性能の差を書いてきたが、
ピアノやドラムを奏でる事を目的とした防音を望むのであれば、
マンションの新古を問わず、デフォルトの状態のままではまず無理。
業者に入ってもらって、本格的な工事を行わない事には自由に弾けないだろう。

しかし、DTMのミックスレベルの話なら、RC構造のマンションであれば、
多少の工夫は必要かも知れないが、それなりに音を出しても問題ないレベルではあると思う。
深夜とかはまずいけど。

一応、ここで書こうと思っている事は、DTMのミックスやボーカル録りレベルで、
どういう部屋が適していて、どういう部屋にどのような問題が発生するか?という話。
隣、階下に居住スペースの無い部屋であれば、随分と気が楽なんだけどね。

これまでのエントリーでの結論として
「GL工法の壁、吸音処理のされていない二重床を採用している部屋は音だしに向かない」
という事が言える。
床に関しては、音がそのまま階下にもれる事はあまり無いが、低音が壁を伝って階下へと響く。
足でリズムをとる癖のある人は、その音が階下に響く事もある。
物件を選べる状況にあるのならば、この条件に当てはまる物件は避けた方が良い。


次に、コンクリート壁が剥き出し、あるいは直に壁紙 のような部屋の場合。
防音の面では前述の部屋よりは良い状況と言えるが、音響の面で大きな問題がでる。
コンクリート壁は遮音性が高い分、めちゃくちゃ音を反射するのである。
ウチはこのパターンにあたる訳だが、夜の静かな時だと、二つ折りの携帯電話を開く音の響きさえ解る。
手を叩いてみると、ビィィィィィンとフラッターエコーが。もう、鳴き竜の嵐と言った所。
とにかく音を反射しまくるので、音の定位感が狂いまくる。
ウチは戸境壁がコンクリートで、その対面が石膏ボードの壁のパターン。
room1.jpg

図のようにスピーカーを設置した場合、パンを左に振り切れば出音も左にふれるが、
右に振り切った場合、コンクリート壁の反射が強すぎて、センターに聞こえてしまう。

 この場合、コンクリート壁を背面にして、スピーカーを設置すればマシな状態にはなるが
 やはり音の反射は凄まじいので、音像がぼやけたり、バスレフが後部にあるタイプのスピーカーだと、
 低音の持ち上がりが凄い事になるかもしれない。

当然、このような状態なので、マイクを使った録音にもまったく適していない。

この事から、コンクリートと比べ、石膏ボードがいかに音を通してしまっているか?という事も解る訳で、
ボードの向こう側に仕込まれる断熱材(吸音材)が、いかに有効か?という事も想像できる。


音響の面ではGL工法云々の部屋の方が、それぞれの壁面の条件が近くなるのでマシだと思う。


続く。
posted by h_asanaka at 12:16| Comment(0) | column-防音

2012年03月07日

防音(マンションの場合)の話 3


今回は床、天井の話

床に関しては、前回書いたようにコンクリートの上に「フェルト+カーペット」というパターンがある。
新しいマンションにはまず無いパターンだが、ちょっと古めのマンションになると結構多くて
中古マンションを購入した人は、まず床をカーペットからフローリングへとリフォームする人が多い。
リフォームの際、コンクリート直にフローリングを貼る事は技術的に可能なのだが、
そうするとカーペットの時と比べて4倍音が階下に響くと言われている。
さすがにこれはトラブルの元となるので、マンションの管理団体で
「フローリング工事に関する規約」を設けている場合がほとんど。
遮音性能を持ったフローリングを使用する。もしくは、
「遮音材を併用し、同程度の遮音を達成する事」を義務づけられる。

新しいマンションだと、二重床が標準となっている(と思う)。
二重床に関してはこちらのエントリーを参考に。
ただし、二重床が採用され始めた頃の物件は、ここに断熱材が詰め込まれておらず、
GL工法の壁同様に太鼓現象を引き起こしてしまうので、注意が必要。

前述の「フェルト+カーペット」の床から二重床へとリフォームする事は可能なのだが、
二重床にすると床面の高さが上がり、扉等の建具を調整、交換する必要がでてくる。
結果、かなり大掛かりなリフォーム工事となってしまう。
ただし、本格的な防音を・・・と言う事であれば、二重床の採用は必須条件。
ちなみにコンクリート直に貼る遮音フローリングは、あくまで生活ノイズレベルの遮音が目的なので
本格的な防音とは別物。

天井に関しては二重天井(?)になっている事が新古問わず多いと思われる。
二重になっていれば、そこを配線、配管スペースとして使えるので、建設側のメリットも多い。
このスペースに断熱材を仕込めば、上階の音を幾分軽減できるし、こちらからの騒音も軽減されるハズ。
ただ、天井が2重になっていると、その分天井が低くなっている訳で、
リフォーム時に取っ払ってしまい、天井高をあげつつ、コンクリートや配管をあえて露出し、
その風合いを楽しむ人も少なくはない。

床、天井はこんな感じ。

最近はエコ住宅なんて言葉もあるので、断熱材は積極的に使用されている事が多いと思う。
窓に関しても2重サッシ、あるいはガラスが2重になっている物が採用されている例は多い。
断熱は遮音にもつながる事が多いので、新しいマンション程、遮音性が高いと考えて間違いないかと。

posted by h_asanaka at 00:36| Comment(0) | column-防音

2012年03月06日

防音(マンションの場合)の話 2


前回がマンションの構造に関する話だったのに対し、今回は専有スペース内の話。

前回のエントリーで、
「新しいマンションほどコンクリート壁が厚いとは限らない」と書いたが、
これは建材の遮音性能の向上による所もある(と思う)。
つまり、新しいマンションはコンクリート壁の厚みに関わらず、高い防音性を発揮していると言う事。


まず、古めのマンションだと、コンクリート壁に直接壁紙を貼っている物件が多くみられる。
(ウチのマンションはボロいのでコレ(涙 )
この手法は結露の問題が出たりもするので、最近のマンションにはまず見られない。
好みの問題でコンクリート剥き出しにする人もいるけど。
この場合、戸境壁はコンクリート壁、間仕切りの壁は石膏ボードという複合状態になるので、
場所によって画鋲が刺さらない・・・という部屋になる。
叩いてみればどの壁がコンクリートで、どれが石膏ボードかは簡単にわかります。
更に、天井もコンクリート直に壁紙、床はコンクリートの上に「フェルト+カーペット」という事も。
天井、床に関しては、別で詳しく書いてみる(つもり)。

次にGLボンドという物を使ってコンクリート壁に石膏ボードを貼付ける「GL工法」を採用した物件。
この場合、コンクリート部分が直接人の手に触れる事はなく、全ての壁の表面が石膏ボードとなるので、
どこを叩いても感触は同じになる。
(常識的にこの壁の向こう側はコンクリートだろう・・・という予想はつくけど)
どの壁にも画鋲が刺せる状態。

GL工法は、団子状のGLボンドを等間隔にコンクリート壁に塗りつけ、そこに石膏ボードを貼る。
結果、コンクリート壁と石膏ボードとの間に空間ができるのだが、実はこの空間がかなりのクセもの。
コンクリート壁と石膏ボードとの間で音が反射、共鳴し、音が増幅される
俗にいう「太鼓現象」と呼ばれるものがおこる。
この現象により、隣家に通ってしまう音がより大きくなってしまうのである。

新しめのマンションではGL工法は使われておらず、コンクリート壁の前に骨組+石膏ボードの
壁を新たに作り、その間に断熱材を仕込んでいると思われる。(実はよく知らなかったり(汗 )
GL工法と同様に空間はできるが、断熱材が吸音材の役割を果たすので、太鼓現象は起きにくい。
他の間仕切り壁の空間にも断熱材が使用されていれば、結果として防音性は上がっている(ハズ)。

で、この断熱材。
一般的にはグラスウールやロックウールといった類いの物が使用されるが、
断熱材として使用されるグラスウールと、吸音材として使用されるグラスウールとでは密度が異なる。
断熱材に使用される物は12K/㎥程度であるのに対し、吸音材の場合は32K/㎥が一般的。

グラスウールとロックウールを比較すると、吸音性能に大きな違いは無いが、
ロックウールの方が重いので遮音性が高くなる。
吸音材では、グラスウールが32K/㎥なのに対し、ロックウールは96K/㎥が一般的。

という訳で壁はこんな感じ。

築年数に関わらず、リフォーム工事をすれば、断熱(吸音)材を仕込んだ壁を作る事は可能である。
ちょっとした防音ルームを作ろうと思ったら、まずはこの辺りから始める事になると思う。
新たな壁の厚みの分だけ部屋は小さくなってしまうけど。

つづく。
posted by h_asanaka at 12:50| Comment(0) | column-防音

防音(マンションの場合)の話 1


いきなり防音の話。
特に役立つ話でもないが、知っていると役立つかも?程度のお話なので、
興味の無い人は適当に読み飛ばしてください。


鉄筋コンクリート(RC)もしくは鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)構造のマンションが
遮音性に長けている事は、以前ココで書いたと思う。
分譲マンションの場合、ほぼ全てのマンションがRC構造であると思われるが、
賃貸マンションの場合は、RC構造のマンションはどちらかと言えば少数で、
ある程度の大きさをもつ、ファミリー向けのマンションでないと、
RC構造の物件を見つけるのは難しいかもしれない。
さらに、マンション自体はRC構造であるが、各部屋の戸境壁( ex)502号室と503号室との境の壁 )
がコンクリートで無い場合もあるので、注意が必要。


コンクリートの壁が厚い程、遮音性も高くなる訳だが、
基本的に、築年数の浅いマンションの方が、壁の厚み(スラブ厚)が高い傾向にある。
しかし、最新のマンションが一番厚いのか?と言うと、そうとも限らないので、あくまで参考程度に。
ただ、築30年以上経っている物件は、国の耐震基準が変わる(1981年)前の物件なので、
最近のマンションと比較すると、かなり薄いかも知れない。

次に、各住居・・・いわゆる専有スペースの構造についてだが、
マンションの構造にはラーメン構造と壁式構造というものがある。

簡単に書いてしまうと、
各専有スペースの境(戸境壁)のみがコンクリートの壁の場合は、ラーメン構造で、
専有スペース内の各部屋の間仕切り(例えば、リビングと寝室を囲う壁)もコンクリートの場合は、
壁式構造という事になる。

ラーメン構造の場合、専有スペース内の間仕切りは、木材(軽量鉄骨)+石膏ボードの場合が多く、
リフォーム時には自由に、移動、排除、追加する事が許される。
3LDKを1DKに・・・というような間取りの変更が可能。
対して、壁式構造の場合、コンクリートの壁は弄る事が出来ないので、間取りの変更は不可能となる。
(両構造共に、コンクリート壁は共有物となっており、コンクリート部分に手を入れる事は
 建物の強度低下に繋がるため、勝手に穴を開けたり、ビスを打つ事さえ禁止されている場合が多い。)
比較的、古いマンションに壁式構造は多い。

壁式構造は専有スペース内での防音に長けている(リビングの音が寝室に聞こえない等)が、
各部屋の広さを変えるような事はできないので、物件を選んだ時点で部屋の広さも決まる事になる。
ラーメン構造の場合は、そのままでは専有スペース内での防音にはやや難があるが、
間取りを自由に変える事ができるので、金銭的問題を別にすれば、自由に防音部屋を設計できる。

つづく。

posted by h_asanaka at 02:08| Comment(0) | column-防音

2012年03月02日

T-RackS3プロモ


tr-pro.jpg


なんか延長されとる。

IK MULTIMEDIAっていう会社のT-RackS3 Deluxeっていうプラグインエフェクターが
期間限定で、$499.99のところを$199.99になりますよーっていうプロモーション。
別にIKの製品をすでに所有されている方は、クロスグレード版が通常$299.99の所
$99.99にしますよーっていうプロモーション。
さらに、期間中に登録してくれた人が1000人に達したら、一個プラグインあげちゃうよ
そして2000人に達したら、さらにもう一個プラグインあげちゃうよ
っていうプロモーション。

実際、お得だと思います。簡単にMS処理もできて便利だしー。
クセは強いけど。
ただ、このいうアナログシミュレーション系って、今となっては他にも選択肢はあるからなぁ。
既にそんな製品を持っている人はいらないかも。

posted by h_asanaka at 10:42| Comment(0) | DAW

2012年03月01日

ぶりき 続き

ゲーム開発において、サウンドセクションの仕事内容で、他部署と比べて大変な作業とは何か。
それはゲームの全てをチェックしないといけないという点だ。
サウンドはゲームの最初から最後まで、全てのシーンをチェックしないといけない。
そこに音が鳴っている限り、全てだ。
格ゲーだったら、全技を出して確認しないといけない。
なので、俺は龍虎乱舞を出せたのである。当時は。

  ゲームの全箇所をチェックするなんて、
  一部のプランナー(ディレクイター、プロデューサー含む)とサウンドぐらいだと思うよ。
  プログラマは自分の触った箇所しか見ないし。
  デザイナーは自分の書いた箇所しか(しっかりとは)見ないし。
  バグチェッカーだって、ほとんど音なんて聴いてないし。
  大変なんだよ。ブツブツ


さて、こっから本題。

先のエントリーにも書いたように、BURIKIでは媚びない曲作りを意識した。

媚びないって?どういう事?

と思われるかも知れないが、通常であれば、ゲームに乗せる曲である以上、
ユーザーの耳に残るよう、ある程度のポップさを意識して入れている(つもり)。
そういうところが「ゲームミュージックっぽさ」になるんだと思うんだけど、
今回はそういう事を意識するのは止めましょうよと。
メロディーというよりも、ソロっぽくいきましょう とか。
アドリブっぽいパートをいれましょうとか。
そういうお話でして。
(アレンジやりてー ってのはこういう所からも来てる。生でやったらもっと格好よくなるって。)

今、自分の曲を聴いたら充分ポップなので、「なんだかなー」と思わなくもない。
TATEさんの曲はクリアしてるよなぁ。。。

ちなみにエンディングで流れる曲は、
それぞれのキャラクターが本物の格闘大会に出たら、入場曲として使うであろう曲
というテーマの元で作られている。
(実際に入場シーンで流したかったのだが、入場シーンは2秒程しかないから無理。)


そう言えば、KOF XIの家庭用で凱の曲はアレンジされててちょっと嬉しかったなぁ。
自分でギター弾いたら、あぁはならないけど。ドラムソロかっこいいね。

ソコロフやらせろ。


ハイパーというハードにも触れておくと、当然の事ながらネオジオと比べて
表現力はめちゃくちゃ高くなった。
ギターの複雑なボイシングもMIDI音源の如く、普通に打ち込めるようになったし、
パート数で悩む事も無くなった。(他社のハードだと当たり前の事なのだが)

ただ、音が上品になった分、なにか物足りない感じがするのも事実で、
個人的にはあまり好みの音は出せていない。
この辺に関しては開発側の熟練度が足りないというか、
もっともっと、開発を重ねていって成長するハズだった部分だとも思う。

あと、開発機材がクソデカくてクソ熱い。
posted by h_asanaka at 22:46| Comment(2) | Column-ゲーム