ゲーム開発において、サウンドセクションの仕事内容で、他部署と比べて大変な作業とは何か。
それはゲームの全てをチェックしないといけないという点だ。
サウンドはゲームの最初から最後まで、全てのシーンをチェックしないといけない。
そこに音が鳴っている限り、全てだ。
格ゲーだったら、全技を出して確認しないといけない。
なので、俺は龍虎乱舞を出せたのである。当時は。
ゲームの全箇所をチェックするなんて、
一部のプランナー(ディレクイター、プロデューサー含む)とサウンドぐらいだと思うよ。
プログラマは自分の触った箇所しか見ないし。
デザイナーは自分の書いた箇所しか(しっかりとは)見ないし。
バグチェッカーだって、ほとんど音なんて聴いてないし。
大変なんだよ。ブツブツ
さて、こっから本題。
先のエントリーにも書いたように、BURIKIでは媚びない曲作りを意識した。
媚びないって?どういう事?
と思われるかも知れないが、通常であれば、ゲームに乗せる曲である以上、
ユーザーの耳に残るよう、ある程度のポップさを意識して入れている(つもり)。
そういうところが「ゲームミュージックっぽさ」になるんだと思うんだけど、
今回はそういう事を意識するのは止めましょうよと。
メロディーというよりも、ソロっぽくいきましょう とか。
アドリブっぽいパートをいれましょうとか。
そういうお話でして。
(アレンジやりてー ってのはこういう所からも来てる。生でやったらもっと格好よくなるって。)
今、自分の曲を聴いたら充分ポップなので、「なんだかなー」と思わなくもない。
TATEさんの曲はクリアしてるよなぁ。。。
ちなみにエンディングで流れる曲は、
それぞれのキャラクターが本物の格闘大会に出たら、入場曲として使うであろう曲
というテーマの元で作られている。
(実際に入場シーンで流したかったのだが、入場シーンは2秒程しかないから無理。)
そう言えば、KOF XIの家庭用で凱の曲はアレンジされててちょっと嬉しかったなぁ。
自分でギター弾いたら、あぁはならないけど。ドラムソロかっこいいね。
ソコロフやらせろ。
ハイパーというハードにも触れておくと、当然の事ながらネオジオと比べて
表現力はめちゃくちゃ高くなった。
ギターの複雑なボイシングもMIDI音源の如く、普通に打ち込めるようになったし、
パート数で悩む事も無くなった。(他社のハードだと当たり前の事なのだが)
ただ、音が上品になった分、なにか物足りない感じがするのも事実で、
個人的にはあまり好みの音は出せていない。
この辺に関しては開発側の熟練度が足りないというか、
もっともっと、開発を重ねていって成長するハズだった部分だとも思う。
あと、開発機材がクソデカくてクソ熱い。
2012年03月01日
ぶりき 続き
posted by h_asanaka at 22:46| Comment(2)
| Column-ゲーム
2012年02月26日
ゲームタイトル決定まで結構迷走しました。
ネットを探せばなんでも見つかるな。
あまりにもマイナー(?)なこのゲーム。そしてハード。
公にでていた情報やネタも、ハード、ソフト共に極端に少ないんじゃないだろうか。
自分自身、このハードでメインとして開発に携わった作品はコレが初だったし
(結果的にはこれだけになったけど)
「続編では無い完全新作」という点でも初だったので、思い入れはけっこうある。
ゲームのコンセプトは見たまんま。
男臭く、生っぽくって事で音の方も当然そんな感じでいくことに。
世間ではK-1、prideがかなりブームになっていた時期で、異種格闘技戦に多くの人が熱狂し、
テレビでの格闘技中継番組が高視聴率を叩き出していたという、そんな時代。
ゲームでもその熱い雰囲気を出せないものかとがんばってみた。
その結果として、このゲームには基本的にBGMが無いわけだが、その分歓声には力をいれていて
歓声のバリエーションは結構多い。まぁ、今のウィイレとかと比べたら全然なんだろうけど。
最後のインタビューの "言葉の間" も結構こだわってシーケンス組んだつもり。
なので、この動画を見つけたときはちょっと嬉しかった。本来、基盤もってないと見れないからね。
今見たらスモウの人とか、ずっと鼻息入れた方がよかったか?とかも思うけど。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
このゲームはS社サウンドとしては珍しく、作業をほぼ完全に分業して進めた。
サウンドデータ管理、構築は自分が。
ジングルは全てTATEさん。SEは全てMITSUOさん。
BGMは自分とTATEさんとで、半分づつ。
こんな感じ。
ちなみに、
ガイ、リョウ、ヨンソン、ソコロフ、おじいちゃん、ジルバー、タイトルデモ
が自分が担当した分(だったハズ。)
なので、それ以外のキャラと決勝戦のBGMはTATEさん。
一応、曲の方も「男臭く、生っぽく」というコンセプトは生きていて、
「あまり媚びない曲作り」を意識した。媚びてる曲もあるけどサ。。。
当時、TATEさんも自分もこのゲームサウンドは気に入っていたので、
「あー、アレンジやりてー」とかよく言っていたなぁ。
あまりにもマイナー(?)なこのゲーム。そしてハード。
公にでていた情報やネタも、ハード、ソフト共に極端に少ないんじゃないだろうか。
自分自身、このハードでメインとして開発に携わった作品はコレが初だったし
(結果的にはこれだけになったけど)
「続編では無い完全新作」という点でも初だったので、思い入れはけっこうある。
ゲームのコンセプトは見たまんま。
男臭く、生っぽくって事で音の方も当然そんな感じでいくことに。
世間ではK-1、prideがかなりブームになっていた時期で、異種格闘技戦に多くの人が熱狂し、
テレビでの格闘技中継番組が高視聴率を叩き出していたという、そんな時代。
ゲームでもその熱い雰囲気を出せないものかとがんばってみた。
その結果として、このゲームには基本的にBGMが無いわけだが、その分歓声には力をいれていて
歓声のバリエーションは結構多い。まぁ、今のウィイレとかと比べたら全然なんだろうけど。
最後のインタビューの "言葉の間" も結構こだわってシーケンス組んだつもり。
なので、この動画を見つけたときはちょっと嬉しかった。本来、基盤もってないと見れないからね。
今見たらスモウの人とか、ずっと鼻息入れた方がよかったか?とかも思うけど。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
このゲームはS社サウンドとしては珍しく、作業をほぼ完全に分業して進めた。
サウンドデータ管理、構築は自分が。
ジングルは全てTATEさん。SEは全てMITSUOさん。
BGMは自分とTATEさんとで、半分づつ。
こんな感じ。
ちなみに、
ガイ、リョウ、ヨンソン、ソコロフ、おじいちゃん、ジルバー、タイトルデモ
が自分が担当した分(だったハズ。)
なので、それ以外のキャラと決勝戦のBGMはTATEさん。
一応、曲の方も「男臭く、生っぽく」というコンセプトは生きていて、
「あまり媚びない曲作り」を意識した。媚びてる曲もあるけどサ。。。
当時、TATEさんも自分もこのゲームサウンドは気に入っていたので、
「あー、アレンジやりてー」とかよく言っていたなぁ。
posted by h_asanaka at 16:25| Comment(4)
| Column-ゲーム
2012年02月17日
PCゲー
ツイッターで"初めてやったPCゲーを晒せ"みたいなタグがでてきた。
んー、なんだっけ?思い出せない。
初めて買ったファミコンゲームはドアドアである事は覚えてるんだけど。
(ドアドアってPCゲーからの移植作だけどね。)
ちなみに、初めてやったファミコンゲーは多分マリオブラザーズだと思う。
一番最初に手に入れたPCは以前にも書いたMSX。
まぁ、当時のPCの定義からもかなり逸脱した物だったので、
ファーストPCとは言いにくいかもしれないけど。(失礼)
それに、プログラムを勉強する(?)目的で入手したので、
ゲームは全く買わなかった。
その後に手に入れたPCがPC-8801maで。
購入時に「ソフト三本つけるよ」ってオマケしてくれたゲームが
"初めて手に入れたPCゲー"と言える。
その3本とは
Falcom/Y's
Falcom/ソーサリアン
enix/ウィングマンスペシャル
だった。
あくまでも、最初に手に入れたPCゲーなので、ソレ以前に友人の家でやった
PCゲームとかあるハズなんだけど、思い出せない。
まぁ、「友人の家でやったPCゲー」と言っても、PCを持っていた友人は一人しかいなくて
それもMZ1500だったから、メジャーなゲームでは無いと思う。
電波新聞社はMZ1500にいろいろとヤサしかったけども、ナムコの移植作が多かったから、
純粋なPCゲーとは言えないか。
話は戻って。
なんで、上記3本のソフトを選んだかというと
Y'S - すでに当時有名でマスト的なイメージがあった。
ソーサリアン - なんかお得感があった。
ウィングマン - 原作が好きだったのと、PCADVならではの美麗な画像を楽しみたかったから。
正直、ウィングマン2の絵の方が好みなんだけど。
とこんな感じ。
今の目で見ると「どこが美麗よ」って感じだけど、ファミコン全盛の時代だからね。
スプライトが存在しないPCは、アクションゲームなんかは苦手としていたけど、
動かす必要の無い静止画では、ファミコンとは比べ物にならない表現力があった。
電気屋では様々なそんなPCゲーの店頭デモに目を奪われたものでしたよ。
PCのADVって(今のは全く知らないんですけど)、基本、無音な事が多い。
ゲーム中ほぼ無音。イベントが起こるとギャーンとなる。
もちろん、今みたいにリアルなSEを鳴らす術が無いってのはあるんだけど、
アレはアレで 一つの音 だなって最近思う。
なんか入り込めるんだよね。
本を読んでいる感覚に近いのかなぁ。
音屋がこんな事書いちゃ駄目なのかもしれんけど。
と、ここまで書いて思い出した。
MSXで唯一やったゲーム。
ディーヴァってゲーム。
多分これが、初めて"ちゃんと"やったPCゲーだと思う。
んー、なんだっけ?思い出せない。
初めて買ったファミコンゲームはドアドアである事は覚えてるんだけど。
(ドアドアってPCゲーからの移植作だけどね。)
ちなみに、初めてやったファミコンゲーは多分マリオブラザーズだと思う。
一番最初に手に入れたPCは以前にも書いたMSX。
まぁ、当時のPCの定義からもかなり逸脱した物だったので、
ファーストPCとは言いにくいかもしれないけど。(失礼)
それに、プログラムを勉強する(?)目的で入手したので、
ゲームは全く買わなかった。
その後に手に入れたPCがPC-8801maで。
購入時に「ソフト三本つけるよ」ってオマケしてくれたゲームが
"初めて手に入れたPCゲー"と言える。
その3本とは
Falcom/Y's
Falcom/ソーサリアン
enix/ウィングマンスペシャル
だった。
あくまでも、最初に手に入れたPCゲーなので、ソレ以前に友人の家でやった
PCゲームとかあるハズなんだけど、思い出せない。
まぁ、「友人の家でやったPCゲー」と言っても、PCを持っていた友人は一人しかいなくて
それもMZ1500だったから、メジャーなゲームでは無いと思う。
電波新聞社はMZ1500にいろいろとヤサしかったけども、ナムコの移植作が多かったから、
純粋なPCゲーとは言えないか。
話は戻って。
なんで、上記3本のソフトを選んだかというと
Y'S - すでに当時有名でマスト的なイメージがあった。
ソーサリアン - なんかお得感があった。
ウィングマン - 原作が好きだったのと、PCADVならではの美麗な画像を楽しみたかったから。
正直、ウィングマン2の絵の方が好みなんだけど。
とこんな感じ。
今の目で見ると「どこが美麗よ」って感じだけど、ファミコン全盛の時代だからね。
スプライトが存在しないPCは、アクションゲームなんかは苦手としていたけど、
動かす必要の無い静止画では、ファミコンとは比べ物にならない表現力があった。
電気屋では様々なそんなPCゲーの店頭デモに目を奪われたものでしたよ。
PCのADVって(今のは全く知らないんですけど)、基本、無音な事が多い。
ゲーム中ほぼ無音。イベントが起こるとギャーンとなる。
もちろん、今みたいにリアルなSEを鳴らす術が無いってのはあるんだけど、
アレはアレで 一つの音 だなって最近思う。
なんか入り込めるんだよね。
本を読んでいる感覚に近いのかなぁ。
音屋がこんな事書いちゃ駄目なのかもしれんけど。
と、ここまで書いて思い出した。
MSXで唯一やったゲーム。
ディーヴァってゲーム。
多分これが、初めて"ちゃんと"やったPCゲーだと思う。
posted by h_asanaka at 14:31| Comment(0)
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