2011年11月24日
あえて無題
たまーに「サウンド採用試験」のキーワードでこのブログに到達する人がいるみたい。
職種柄、かならず作品選考はある訳だけど、
作品作りに関して専門学校ではどういう風にアドバイスしてるんだろう。
独学でやっている人は、そんな事を相談できる人さえなかなか居ないだろうから大変だろうなぁ。
一つ個人的に思っている事を書いてみると・・・
就職試験の中でも大きなポイントとなるのは「面接」だと思う。
どんな仕事でも・・・それがアルバイトであっても、面接はほぼ必ずある。
アルバイトの面接でこんな事を考える事は無いかも知れないけど、
「人とひと味違った事を言いたい」、「目立ちたい」と考えるんじゃないだろうか。
個人面接ならまだしも、集団面接だとその思いはさらに膨れ上がるハズ。
自分も本番でシドロモドロにならないよう、前もってイロイロ思案したものだ。
(ゲーム業界以外もイロイロまわった)
結果、なにも大した事は言えませんでしたがねー。
就職試験は基本的に目立ってナンボの世界だと思う。
(◯◯してナンボ って関西以外でも言うのかな?)
しかしながら、これが作品選考となると、思考が違う所に行くのか
RPGの街BGM風とか、
レースゲームを想定した曲、
というような作品がとっても多い。
「どれだけ自分が即戦力で仕事できるか?」
「自分がどれだけ今のゲーム業界に溶け込めるか?」
を主にアピールしているように聴こえ、個性をあまり感じない事も。
問題は曲の中身なので、そういうアプローチが駄目って事は全く無い。
むしろ、正解と言った方がいい。
「◯◯を想定した曲を提出してください」という課題を課される場合も多いし、
そんな中でもセンスを感じる作品は、自然と浮いてくるものなので。
ただ、「そのような作品がとっても多い」と言う事は、
少なくともその作品は目立ってはいない訳で、(良い作品で無いという意味では無いです。)
損はしてなくても、得もしていないんじゃないかと。
面接では良い意味でも悪い意味でも「目立った人」が印象に残る。
悪い意味で目立ったらアウトだけど、良い意味で目立てば無難にこなすよりはプラスに働くだろう。
だったら作品でも目立った方が得な事が多いのでは無いだろうか。
それが直接的な音で無くても。
じゃぁ、何をするのか?
それを考えるのも表現力の一つだったり。
例えば、先に書いたような課題曲ではなかなか難しい部分もあるかもしれないけど、
自由曲も数点提出する事になると思うので、そこで何か考えてみると面白いかも。
自分の先輩の中では、ショートストーリーを創作し、それに曲をつけて、
その文章と一緒に提出した人がいたらしい。
当時の人事担当の人(サウンドでは無い)が過去の一例として挙げてくれただけなので、
自分が入社した時にその人が会社に在籍していたのかは解らないんだけど。
自分もその話を聞いて、無い知恵をしぼってがんばってみた。
その効果があったのかどうかは不明だけど、
入社二年後でも、上司は自分のデモテープの内容を覚えてくれていたなぁ。
ま、そんな事もありましたよって事で。
posted by h_asanaka at 03:59| Comment(0)
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2011年09月17日
DIY その3
ケーブルの自作に関して少々。
自作するにあたって、その材料を調達しなければなりません。
近くに大きな楽器店があれば良いですが、そうそう多くはありません。
となるとWebShopになりますね。はい。WebShopで買ってください。
って、それじゃぁあんまりですので、
ケーブル類に関しては、楽器屋よりもオーディオショップの方が豊富に取り扱っています。
よくよく考えてみれば、楽器では奏法やセッティング、さらにはエフェクターで
どんどん音を変えていく事が普通ですが、オーディオではそれはありません。
せいぜいプリアンプについたEQくらいのものでしょう。
では、その条件の中でどうやって出音を調整するのかと言えば、ケーブル類しか無い訳で
(他にもインシュレーターや、怪しい小道具等もありますが)
スピーカーケーブルや普通のアナログケーブル、電源ケーブル、最近ではデジタルケーブル等を
いろいろ試す事によって出音を煮詰めていくんですね。
なので、オーディオショップにアクセサリー類が充実しているのは当然な話。
ただ、所謂プロ用と呼ばれるものをどこまで取り扱っているかは店によります。
ここでいう「プロ用」っていうのは、音楽制作用(スタジオユース)と言う意味であって、
決して高価な物を指している訳ではありません。
音楽制作現場で使われている事から、プロ用という風に称される事が多いみたいです。
昔はオーディオ用品とスタジオ用品とは完全に棲み分けされており、
同じ用途の製品であっても、流通が全くわかれていたのですが、
最近はクセの無い再生音を求められるオーディオ愛好家の方が増えてきているようで、
オーディオショップでもスタジオユースの商品を扱う店が増えているみたいです。
逆に楽器店でオーディオ用品ブランドの商品が並ぶ事も増えています。
次に狙い目なのが、ギターショップ。
DTM専門でやっていると、なかなかギターショップには行き当たらないと思いますが、
プレイヤーが多いためか、ハンドクラフトに手を出す人口もかなり多いです。
また、比較的メンテナンスが必要な楽器ということもあり、メンテナンスを請け負ってくれる
ショップも多く、その延長線上で、線材やコネクターを扱っているお店もあります。
デジタル系ショップではあまり無い光景ですね。
ただ、ギターに特化したケーブルは、出音にクセがありますので注意が必要です。
---------------------------------
DIYに関して、個人的に思うのは「誰でも最初は素人。それは楽器と同じ」と言う事。
やらない事には上手くはなりません。何事も出来ないより出来た方が良いでしょう。
それに、自分で作ってみる事によって、その物に対する知識も深まります。
場合によっては高い精度を求められる事もあるでしょうが、
その時には既製品を使えば良いのであって、最初から完璧に仕上げる必要はありませんしね。
posted by h_asanaka at 03:56| Comment(0)
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2011年09月16日
DIY その2
スタジオ内でのDIYで最も多いと思われるのは、ケーブルの自作でしょうか。
自分も会社でいくつもケーブルを作りましたよ。
ケーブル自作の利点は長さの調整が可能である事。
既成品はせいぜいメートル刻みでしか存在しませんが、自作であれば自由自在。
自分の環境にあわせたケーブルがバッチリ出来上がります。
長さが必要な時や、極端に短い物が欲しい時に有効でオススメです。
作り方は、サウンドハウスさんのHPに種類毎のムービーが
アップされており、とても参考になります。
ハンダの扱いには多少の慣れが必要ですが、そんなに難しい物では無いです。
ハンダごてを買う必要はありますが、自分は100均のこてで問題無くつくれています。
もちろん、もう少しキチンとした物を使った方が作業はやりやすいのでしょうが、
最初から高価なものを揃える必要は無いです。
自作が出来るようになると、線材やコネクターの素材に拘る事もできるようになります。
高価な素材を使用した既成品はやはり高額ですが、自作であれば幾分安く済ませる事が可能で、
結果、ワンランク上の物が用意できるかもしれません。
ちなみに、ケーブルが音に与える影響は、線材>コネクターかと思われます。
線材は色々試してみると面白いと思いますが、コネクターは使いやすく(作りやすく)、
耐久性に問題の無い物をチョイスすればそれでいいかと。
金メッキのありなしは音に影響しますので、好みによりますね。
他に最近多くなってきているのが、電源ケーブルの自作。
ハンダ付けの作業が必要無い場合が多く、楽器用ケーブルの自作よりもこちらの方が手軽です。
しかし、扱うものが電気という事もあり、制作には充分な注意が必要。
電源ケーブルの自作に関しては、”くれぐれも自己責任で"という言葉がつきまといます。
こちらの作り方はオヤイデ電気さんのHPにて閲覧可能です。
電源ケーブルの既製品はどれもこれもとにかく高価。適度に安いモデルを見つけるのもかなり難しいです。
自作と言う事であれば、比較的安価で、かつ必要充分な定番モデルのパーツがいくつか存在しますので
そういうものをチョイスすれば、かなり費用を抑える事ができます。
前回のエントリーの写真に写っている電源プラグ(パナソニックWF5018)も、そんなパーツの一つです。
あー眠い。今日はここまでー。
posted by h_asanaka at 01:28| Comment(0)
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2011年09月15日
DIY その1

ここ最近、DIYで何かを作っている事が多くて、自分の職業を忘れそうです。
DIYの主な目的は作業部屋の構築ですが、それ以外にも
リビングに漆喰塗ったり、網戸の張替え、襖の張替え、壁紙の張替え等々・・・
あ、天井の色塗りもやったな。
おかげで随分と道具も増えましたよ。。。滅多に使う物でもないのにねぇ。
ともかくまだまだやるべき事は沢山残ってます。
私の住環境のDIYの話などどうでも良いですね。
作業部屋の方ですが、こちらもまだまだ道半ば。
まずは電気周りが決まらないと何も出来ませんでしたので、
ずっと全てをペンディング状態としていたんです。
ようやく電気が決まったので次は防音・・・となるのですが、
最近はもう最低限でいいかな?と思い始めていて、結局何もやらないかもしれません。
中でも思案していたのが床の防音で、かなり具体的な施工方法まで考え、
予算の算出もしたのですが、ネックは現在の床材の除去。
作業自体はまったく簡単なのですが、マンション内での手続きが面倒。
「もうええかな」と。ドラム叩く訳じゃないしね。
現状、サッシを2重サッシにしたくらい。
窓と言えばカーテン。防音仕様の物もありますが、高価な割に効果がうすい。
まだ自分では試していませんが、"レース+遮光カーテン"のところを
"遮光カーテン2重"にしたほうが効果は高いかもしれません。
出来れば真ん中で分割されている両開きよりも、一枚ものの片開きにした方が
隙間も空きにくいのでは無いかと思います。
どちらにしても、カーテンの防音は気休め程度にしかなりませんけどね。
ただ、音場調整(吸音)の効果は高いです。
眠くなったので、今日はここまで。
posted by h_asanaka at 03:01| Comment(0)
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2011年07月13日
音の傾向 その2
前回の続きです。
高音について。
中域がビーム状に出力される訳ですが、これが音が高くなるにしたがって
徐々にビームの幅が狭くなっていきます。
高くなればなるほど、線は細くなっていき、最後にはレーザーのように。
ですので、高域はリスニングポジションによって随分と聴こえ方が変わります。
スピーカーセッテイング時には、ツイーターを耳の高さに合わせるのが基本ですが、
つまりはそういう事で、ツイーターから真っすぐに線を引いたラインが高音域の
ベストポジションとなります。

スイートスポットは上下にも狭いです。

あと、音を小さくしていくと低音から聴こえにくくなっていきます。
ですので大音量でmixして、その後小さい音量で聞いてみると、
メロディーがやけに大きく聴こえるなんてのは良くある話で、
悩まないためにも、適切な音量というのを意識しておかないといけません。
だいたいの音の傾向はこんな感じです。
低域、中域はスピーカーの設置位置や角度の調整でコントロール可能ですが、
高域のポジションだけは、人間側が動いて耳をベストな位置に持っていく必要があります。
頭を上下させて、高域がクッキリ聴こえる位置を探してみてください。
高音について。
中域がビーム状に出力される訳ですが、これが音が高くなるにしたがって
徐々にビームの幅が狭くなっていきます。
高くなればなるほど、線は細くなっていき、最後にはレーザーのように。
ですので、高域はリスニングポジションによって随分と聴こえ方が変わります。
スピーカーセッテイング時には、ツイーターを耳の高さに合わせるのが基本ですが、
つまりはそういう事で、ツイーターから真っすぐに線を引いたラインが高音域の
ベストポジションとなります。

スイートスポットは上下にも狭いです。

あと、音を小さくしていくと低音から聴こえにくくなっていきます。
ですので大音量でmixして、その後小さい音量で聞いてみると、
メロディーがやけに大きく聴こえるなんてのは良くある話で、
悩まないためにも、適切な音量というのを意識しておかないといけません。
だいたいの音の傾向はこんな感じです。
低域、中域はスピーカーの設置位置や角度の調整でコントロール可能ですが、
高域のポジションだけは、人間側が動いて耳をベストな位置に持っていく必要があります。
頭を上下させて、高域がクッキリ聴こえる位置を探してみてください。
posted by h_asanaka at 22:10| Comment(0)
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2011年07月12日
音の傾向 その1
それぞれの音域の特性についてです。
スピーカのエントリーでちょっと触れた内容なんですが、
オーディオの本等を読めば、簡単に見つけられる話なので
詳しく知りたい方は本で調べてみてください。
まず、スピーカーの構成なんですが、大抵の場合2wayと呼ばれる物で、
ツイーターとウーファーの二つのユニットがついています。

下の大きいのがウーファーで上の小さいのがツイーター。
これが3wayとなると、
低音部のウーファーと高音部のツイーターに加え、中音部のスコーカーというユニットがつきます。

スコーカーという名前はあまり聞き慣れないかも。
音というのは高音であるほど定位感がはっきりして、低くなる程定位を感じにくくなります。
昨今のサラウンドシステムの普及で、かなり一般的となったサブウーファーですが、
サブウーファーの置き場所は、他のスピーカと比べて設置場所に大きな決まりはありません。
これは、サブウーファーから出力される音の定位感がほぼ無いためで、
どこに置いても結果はあまり変わらないからです。
(通常のウーファーから出力される音は、そこまでの低音では無いのでスピーカの位置は重要です。)
低音部の傾向ですが、スピーカーから出力された音は実は

このようにドーム状に広がります。(左を前面、右が背面とします)
ウーファーから出力される全ての音がこうなる訳ではありませんが、低い音ほどこの傾向が強いです。
スピーカーの前方だけでなく、後方にも音は広がっていますので、スピーカーを壁に近づけると

このように壁で跳ね返って、低音が増幅されます。
スピーカーの背面に穴の空いているバスレフタイプのエンクロージャーの物であると、
その傾向はさらに強くなります。
ですので、スピーカーのセッテイングで「低音を少し増したい」と思えば、壁に近づける事によって
その効果を得る事はできます。
次に中音。
低音よりは、定位感が増してきます。
イメージとしては

太いビームのように広がります。これを上から見ると

このような状態で(あまり良い図ではありませんが)、スピーカの左右を近づけると

音が重なりその結果、中域が持ち上がります。
パワードスピーカのエントリーで、blue sky media desk 2.1が中域が凹んで聴こえると書いたのは、
このシステムが5.1での再生を前提としているためで、その場合、フロントスピーカー側は3つになり

これだけ音が重なり、中域がかなり増幅されてしまいます。
ですので、5.1での鳴音を考慮した結果、若干中域が控えめになったのでは無いか?と言う事です。
続きは次回。
posted by h_asanaka at 10:59| Comment(0)
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2011年06月23日
パワードスピーカ遍歴
引き続き、パワードスピーカのお話。
パワードスピーカの定番と言えばジェネレック。
某S社のスタジオにも割と大きめのジェネレックが置いてあって、
NS10M+ジェネレックで、「NS10Mで見えない部分をジェネレックで確認」
というような感じで使っていた。
肝心の出音なのだが、所謂「ジェネレックの音」というのがあって、好みの別れる所。
正直、自分はあまり好きにはなれなかった。
<もちろん、ソレが良い悪いという話ではなく、「悪い」ものがここまで売れる訳も無いので、
良いものである事は間違いない。要は、自分が何を求めるか?って所なので。>
サイズ等を考慮すると、若干ではあるがお値段も少しお高め。
自分がパワードモニタを手に入れたのは、確か97年あたりだったと思うが、
YAMAHAのO3D、MOTU 2408と一緒に手に入れた。
(今考えると、制作環境が激変していく時代だったなぁ。)
当時、店頭で試聴できたのが、アレシスの物と・・・あー忘れちゃったよ。
とにかく、いくつか試聴できたなかでチョイスしたのが、

EVENT 20/20 Bas。
定位が異様な程解りやすく、出音が硬め。(この辺りはエイジングで変わるんだろうけど)
それぞれの楽器の音が解りやすい印象をもったのでコレにした。
アンサンブルが重要なオケものなんかは作業しにくいかもしれない。
実は結果として、このスピーカで作業する事はなく、ほとんどリスニング用途での使用だったため、
「じゃぁ作業はしやすいの?」と聞かれると、何とも言えなかったりして。。。
それと、自分の入手した製品固有の問題というか、不良品だったのかも知れないが、
電源を切ると「バッチーーーーーーーーン!」と結構嫌な音がするのである。
もう、マジで耳塞ぎながら電源切るみたいな状態で、シミズン氏とZOE氏はこの音を聞いて、
「なんでこんな音すんの?」と不思議顔。そりゃそうよねぇ。
だめだこりゃって事で、使わなくなってしまいました。
さすがに全ての製品が同じ状態である事は考えにくいので、固有のエラーでしょうなぁ。
そんなこんなで、NS10Mに戻ったりして作業をしていたのだが、どうにもやりにくい。
ルームアコースティックも結構デタラメというか、そこは一般家屋の限界部分もあるので
すべてがスピーカの問題とは言えないんだけど、やりにくいものはやりにくい。
特にフリーランスになってからは、家での作業がほとんどなので、切実な問題なのである。
で、入手したのが、

blue sky media desk 2.1
サブウーファーがあるので、低域の再現度、解像度は抜群。音も解りやすく作業がとってもしやすい。
高域の伸びもキモチいい。
コレが発売された当初は、結構絶賛の声が高かったように記憶している。
が、
このシステムは、基本5.1サラウンドを目的に開発されているのが実際の所で、
この商品自体は2.1システムだが、オプションを追加する事によって5.1に拡張できるようになっている。
つまり2.1の状態では、リアはともかくセンタースピーカがない訳で、
音の性質によって、2.1の状態ではどうしても中域が若干へこんだ状態になってしまうのである。
こればっかりは仕方の無い所で、その辺りを理解して作業する必要があった。
(その音の性質ってのは別の機会にでも簡単に説明します。)
ともかく、コレだけで作業するのは危険って事で、追加で

M-audioStudiophile BX5
小型のスピーカをサブで用意し、双方で確認しながらの作業としていた。
このBX5を選んだ時は、比べられる物がYAMAHA MSP3くらいしか無かったのだが、
「素直な鳴り」と、「素直な広がり」を比較の結果、BX5に分を感じたのでこちらを選んだ。
視聴環境が劣悪だったので、それが正しい分析かどうかは解らない。
ただ、小型スピーカを追加したもう一つの目的は、「より一般家庭の環境に近い状態を用意する」
という点であったので、まぁ、ここはラフで良いのかなぁと思っている。
現状はどうなのか?と言うと、人間は我がままなもので、
「やっぱ2.1って自然では無いよねー。」
「ほとんどの場合がステレオ再生な訳だしねー。」
などと考え、次のシステムを思案中〜。
パワードスピーカの定番と言えばジェネレック。
某S社のスタジオにも割と大きめのジェネレックが置いてあって、
NS10M+ジェネレックで、「NS10Mで見えない部分をジェネレックで確認」
というような感じで使っていた。
肝心の出音なのだが、所謂「ジェネレックの音」というのがあって、好みの別れる所。
正直、自分はあまり好きにはなれなかった。
<もちろん、ソレが良い悪いという話ではなく、「悪い」ものがここまで売れる訳も無いので、
良いものである事は間違いない。要は、自分が何を求めるか?って所なので。>
サイズ等を考慮すると、若干ではあるがお値段も少しお高め。
自分がパワードモニタを手に入れたのは、確か97年あたりだったと思うが、
YAMAHAのO3D、MOTU 2408と一緒に手に入れた。
(今考えると、制作環境が激変していく時代だったなぁ。)
当時、店頭で試聴できたのが、アレシスの物と・・・あー忘れちゃったよ。
とにかく、いくつか試聴できたなかでチョイスしたのが、

EVENT 20/20 Bas。
定位が異様な程解りやすく、出音が硬め。(この辺りはエイジングで変わるんだろうけど)
それぞれの楽器の音が解りやすい印象をもったのでコレにした。
アンサンブルが重要なオケものなんかは作業しにくいかもしれない。
実は結果として、このスピーカで作業する事はなく、ほとんどリスニング用途での使用だったため、
「じゃぁ作業はしやすいの?」と聞かれると、何とも言えなかったりして。。。
それと、自分の入手した製品固有の問題というか、不良品だったのかも知れないが、
電源を切ると「バッチーーーーーーーーン!」と結構嫌な音がするのである。
もう、マジで耳塞ぎながら電源切るみたいな状態で、シミズン氏とZOE氏はこの音を聞いて、
「なんでこんな音すんの?」と不思議顔。そりゃそうよねぇ。
だめだこりゃって事で、使わなくなってしまいました。
さすがに全ての製品が同じ状態である事は考えにくいので、固有のエラーでしょうなぁ。
そんなこんなで、NS10Mに戻ったりして作業をしていたのだが、どうにもやりにくい。
ルームアコースティックも結構デタラメというか、そこは一般家屋の限界部分もあるので
すべてがスピーカの問題とは言えないんだけど、やりにくいものはやりにくい。
特にフリーランスになってからは、家での作業がほとんどなので、切実な問題なのである。
で、入手したのが、

blue sky media desk 2.1
サブウーファーがあるので、低域の再現度、解像度は抜群。音も解りやすく作業がとってもしやすい。
高域の伸びもキモチいい。
コレが発売された当初は、結構絶賛の声が高かったように記憶している。
が、
このシステムは、基本5.1サラウンドを目的に開発されているのが実際の所で、
この商品自体は2.1システムだが、オプションを追加する事によって5.1に拡張できるようになっている。
つまり2.1の状態では、リアはともかくセンタースピーカがない訳で、
音の性質によって、2.1の状態ではどうしても中域が若干へこんだ状態になってしまうのである。
こればっかりは仕方の無い所で、その辺りを理解して作業する必要があった。
(その音の性質ってのは別の機会にでも簡単に説明します。)
ともかく、コレだけで作業するのは危険って事で、追加で

M-audioStudiophile BX5
小型のスピーカをサブで用意し、双方で確認しながらの作業としていた。
このBX5を選んだ時は、比べられる物がYAMAHA MSP3くらいしか無かったのだが、
「素直な鳴り」と、「素直な広がり」を比較の結果、BX5に分を感じたのでこちらを選んだ。
視聴環境が劣悪だったので、それが正しい分析かどうかは解らない。
ただ、小型スピーカを追加したもう一つの目的は、「より一般家庭の環境に近い状態を用意する」
という点であったので、まぁ、ここはラフで良いのかなぁと思っている。
現状はどうなのか?と言うと、人間は我がままなもので、
「やっぱ2.1って自然では無いよねー。」
「ほとんどの場合がステレオ再生な訳だしねー。」
などと考え、次のシステムを思案中〜。
posted by h_asanaka at 11:45| Comment(0)
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2011年06月21日
パワードスピーカ
最近はモニタースピーカと呼ばれる製品の90%以上がパワードモニターではないかと思われる。
一応パワードモニターを説明しておくと、アンプとスピーカが一体になった製品の事で、
そうでない物はパッシブスピーカと呼ばれ、この場合はアンプが別途必要となる。
(さらに説明すると、作業用のスピーカをモニタースピーカと呼び、
普段音楽を楽しむためのスピーカをリスニング用と呼んだりする。)
パワードモニタの利点は、「アンプとスピーカの相性を考える必要が無い」点が一番だ。
かつて、モニタースピーカの定番であったNS10M。
この製品はパッシブタイプで、アンプを用意する必要があったのだが、
当然、選ぶアンプによって音は変わってくるので、皆、アンプの選定には頭を悩ませていた。
(もちろん、NS10Mに組み合わせる定番アンプというのも存在したのだが、、、)
これはNS10Mだけでなく、パッシブスピーカの永遠のテーマとも言える。
なぜ、ここまでパワードモニターが一般的となったのか。
PCベースでの音楽制作環境の小スペース化が後押ししたのは、間違いの無い所だと思うが、
定番であったNS10Mのディスコンという出来事も多分に影響していると思われる。
「NS10Mが手に入らなくなる」という事で、
雑誌では「ポスト10M」という特集が数多く企画されるようになり、
メーカーからも「10Mにとって代わる商品」を狙ったものが数多くリリースされた。
それが丁度、パワードの製品が増えてきた時期と重なっていたように記憶している。
そんな中、当時良く言われたパワードモニターの、もう一つの利点は
「スタジオに持ち込んで、マイスピーカで作業できる」という点であった。
パッシブタイプは、アンプも持ち込まないと同じ環境とはならないが、
パワードなら1ペア持ち込めば、ミキサー以降は同じになる訳である。
(NS10Mをキチンと鳴らそうと思うと、それなりに大きな容量のあるアンプが必要だった。)
これはスタジオを転々とするエンジニアにとっては大きな利点である。
(どれほどの人が、持ち歩いていたかは謎だけど)
そんな訳で、モニタースピーカと銘打たれている製品を選ぶとなると、
ほとんどの選択肢がパワードスピーカとなっているのが現状で、パッシブタイプはほぼ見当たらない。
一般的なオーディオ用のスピーカはパッシブタイプがほとんどなので、
その中からチョイスするのも可能だが、製品の考え方が根本的に違っていたり、
そもそも防磁タイプでなかったりもするので判断しにくい。
さらに、アンプにも「モニター用アンプ」というような性格の製品があるので、
その環境下での店頭での視聴はなかなかに困難だと思われる。
しかし、である。
パッシブスピーカの視聴が難しいとは言え、リスニング用のスピーカも条件は同じである訳だし、
オーディオマニアの方々は、そんな中で数々の製品を吟味し、音楽を楽しんでおられる。
用途は違えど、製品を選択するまでの行程は同じハズなのに、
モニター用となると、それができないような感になってしまっている。
それに、パワードモニターはスタジオへの持ち込みが可能とは書いたが、
DAWで音楽制作をされている方で、スタジオにモニタを持ち込んでいる人はどのくらいいるだろうか?
おそらくモニターは、ほぼ据え付け状態の場合がほとんどだと思う。
であれば、パワードスピーカに拘る必要は無いと言える。
パッシブスピーカの選択肢が少ないこの状況は、なんだかもったいないなぁ、と思う。
posted by h_asanaka at 12:36| Comment(0)
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2011年02月18日
憧れのギター 続き
店頭から消えてしまったあのギター。
「そうか。売れてしまったのか。なら仕方ないな。」
などとそれなりに納得しながらも、再入荷していないか?と店を覗きにいったりしていた。
さて、ルックスがドストライクなあのギター。
いや、実際には「ここがこうだったらもっと良かったのに」という点もあったのだが、
何故にSCHECTER?と思われる方も居るかもしれない。(おらんか)
まず第一に、自分は王道嫌いのヘソ曲がりであった。
FenderとかGibsonとかはあんまり手が伸びない・・・って手も出せないんだけど、
This is Guitar !!ってのは好みじゃなかった。(当時はね)
ストラト、テレキャス、レスポール・・・これらのモデルの発展型、改良型。
そんなギターが好きだった。かといって、変形ギターは全然駄目なんだけど。
これは服の好みにも似ているかもなぁ。
それと当時の自分には、憧れのメーカーってのがあって
それがSCHECTERとMoonだった。
「新しく買うならSCHECTERかMoonがいい」とよく言っていたわ。
今考えてみると理由はよくわからん。
ただ、この2メーカーは当時、廉価版モデルを全く出していなかったように記憶している。
だから、全ての楽器がそれなりに高額だった。そういうのも影響したのかもしれん。
フェルナンデスとかグレコとか価格帯が幅広かったからね。
そして何よりSCHECTERのモンスタートーンというピックアップ。
このピックアップの音が大好きで、特にクリーントーンの美しさは半端ではない。
もう、あの音だけで曲作れちゃうよ。作ったこと無いけど。
そんな憧れのギター。
なんとある日、楽器店に戻ってきたのである。
しかし、、、、しかし、、、、若干傷物になって。
ピックアップセレクターのつまみ部分が無くなっていたり。
小傷がついていたり。なんだか、凄くかわいそうな気分になったのを覚えている。
値段は中古価格で10万程度になっていた。
実際、若干心に引っ掛かりを覚えながらも銀行でお金をおろして楽器店にまで行った。
でも、その商品について店員に尋ねてみても、あまりまともに接客してもらえなかった。
俺、結構その店で弦とかピックとか買ってたのに。
多分、ちゃんと接客されてたらあのギターは買ってたと思う。
でも、接客されなかったらそこから話は進まない。
先に書いた心の引っ掛かりと相まって、そこでサヨナラになった。
「そうか。売れてしまったのか。なら仕方ないな。」
などとそれなりに納得しながらも、再入荷していないか?と店を覗きにいったりしていた。
さて、ルックスがドストライクなあのギター。
いや、実際には「ここがこうだったらもっと良かったのに」という点もあったのだが、
何故にSCHECTER?と思われる方も居るかもしれない。(おらんか)
まず第一に、自分は王道嫌いのヘソ曲がりであった。
FenderとかGibsonとかはあんまり手が伸びない・・・って手も出せないんだけど、
This is Guitar !!ってのは好みじゃなかった。(当時はね)
ストラト、テレキャス、レスポール・・・これらのモデルの発展型、改良型。
そんなギターが好きだった。かといって、変形ギターは全然駄目なんだけど。
これは服の好みにも似ているかもなぁ。
それと当時の自分には、憧れのメーカーってのがあって
それがSCHECTERとMoonだった。
「新しく買うならSCHECTERかMoonがいい」とよく言っていたわ。
今考えてみると理由はよくわからん。
ただ、この2メーカーは当時、廉価版モデルを全く出していなかったように記憶している。
だから、全ての楽器がそれなりに高額だった。そういうのも影響したのかもしれん。
フェルナンデスとかグレコとか価格帯が幅広かったからね。
そして何よりSCHECTERのモンスタートーンというピックアップ。
このピックアップの音が大好きで、特にクリーントーンの美しさは半端ではない。
もう、あの音だけで曲作れちゃうよ。作ったこと無いけど。
そんな憧れのギター。
なんとある日、楽器店に戻ってきたのである。
しかし、、、、しかし、、、、若干傷物になって。
ピックアップセレクターのつまみ部分が無くなっていたり。
小傷がついていたり。なんだか、凄くかわいそうな気分になったのを覚えている。
値段は中古価格で10万程度になっていた。
実際、若干心に引っ掛かりを覚えながらも銀行でお金をおろして楽器店にまで行った。
でも、その商品について店員に尋ねてみても、あまりまともに接客してもらえなかった。
俺、結構その店で弦とかピックとか買ってたのに。
多分、ちゃんと接客されてたらあのギターは買ってたと思う。
でも、接客されなかったらそこから話は進まない。
先に書いた心の引っ掛かりと相まって、そこでサヨナラになった。
posted by h_asanaka at 01:27| Comment(0)
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2011年02月16日
憧れのギターの話
どこかに書いた記憶があるんだけど、
少なくともこのBlogには書いていないので書いてみよう。
一応、ギターが能動的に手に取った最初の楽器なので、
自分の中にも所謂ギターヒーローみたいな存在が数人いる。
それが誰かなんて事はここには書かないけど、
あんまりベタベタな(例えば布袋さんのような)有名ギタリストでは無い。
ギターを手に取り、ある程度のイロハが解ってくると、別のギターが欲しくなる。
自分も最初に買ったギターが超安物だったので、すぐに新しいものが欲しくなった。
バイトもしていない高校生の身分では、新しい一本を手に入れる事はなかなか難しいのだけれども、
雑誌なんかを観て、「あ、これカッコイイ」と心躍らせたもんである。
当時はバンドブームという事もあって、数多くのミュージシャンレプリカモデルが出回っていた。
が、自分はそういうモデルにはあまり惹かれなかった。
ソレを手にしてしまうと、ただのマネ事にしかならないと思ったんだろうな。
が、やっぱり憧れのミュージシャンのギターに近い物は欲しい。
「◯◯で△△なギターは無いかいなー。」
それなりに知識もついている頃なので、事細かな好みがはっきりとしてくる。
ボディーの形からフィニッシュ(色)ネックの材質。ブリッジの仕様。ペグの色、ピックアップ等々・・・
そんな妄想を抱きながら生活していたある日、超ドストライクのギターを楽器屋で発見した。
SCHECTERのテレキャスタイプモデルで、黒のシースルーフィニッシュ。
もう随分と昔の話なので、細かい部分は失念してしまったし、ググっても写真は出てこないが
そのギターに痺れていた自分の興奮度は今でも覚えている。(不思議なもんだ)
とにかく自分的には
カッコイイ
の一言に尽きる一本。
ただし、お値段が18万ぐらいしていたと思う。
学生がおいそれと買える値段では無い・・・。
学校帰りに店頭で眺めてはため息をつく・・・そんな日が何日も続いた。
値段が値段なので、すぐに売れてしまう事は無かったが、
いつしかそのギターは店頭から姿を消した。
つづく。
少なくともこのBlogには書いていないので書いてみよう。
一応、ギターが能動的に手に取った最初の楽器なので、
自分の中にも所謂ギターヒーローみたいな存在が数人いる。
それが誰かなんて事はここには書かないけど、
あんまりベタベタな(例えば布袋さんのような)有名ギタリストでは無い。
ギターを手に取り、ある程度のイロハが解ってくると、別のギターが欲しくなる。
自分も最初に買ったギターが超安物だったので、すぐに新しいものが欲しくなった。
バイトもしていない高校生の身分では、新しい一本を手に入れる事はなかなか難しいのだけれども、
雑誌なんかを観て、「あ、これカッコイイ」と心躍らせたもんである。
当時はバンドブームという事もあって、数多くのミュージシャンレプリカモデルが出回っていた。
が、自分はそういうモデルにはあまり惹かれなかった。
ソレを手にしてしまうと、ただのマネ事にしかならないと思ったんだろうな。
が、やっぱり憧れのミュージシャンのギターに近い物は欲しい。
「◯◯で△△なギターは無いかいなー。」
それなりに知識もついている頃なので、事細かな好みがはっきりとしてくる。
ボディーの形からフィニッシュ(色)ネックの材質。ブリッジの仕様。ペグの色、ピックアップ等々・・・
そんな妄想を抱きながら生活していたある日、超ドストライクのギターを楽器屋で発見した。
SCHECTERのテレキャスタイプモデルで、黒のシースルーフィニッシュ。
もう随分と昔の話なので、細かい部分は失念してしまったし、ググっても写真は出てこないが
そのギターに痺れていた自分の興奮度は今でも覚えている。(不思議なもんだ)
とにかく自分的には
カッコイイ
の一言に尽きる一本。
ただし、お値段が18万ぐらいしていたと思う。
学生がおいそれと買える値段では無い・・・。
学校帰りに店頭で眺めてはため息をつく・・・そんな日が何日も続いた。
値段が値段なので、すぐに売れてしまう事は無かったが、
いつしかそのギターは店頭から姿を消した。
つづく。
posted by h_asanaka at 07:44| Comment(0)
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2011年01月05日
レアもの 3
一年の計は元旦にありと言いますが、何もできんかった。
ホントにろくでもない正月で、ほとんど寝てました。
夜は熱が上がるから、全然寝付けない。
寝ても悪夢ばっかですぐ目が覚める。
元旦に初詣に行かなかったのっていつ以来だろう?
ま、良い事が無かった訳でもないので、気を取り直して2011スタート。
久しぶりのレアもの。
K・O・F DANCE TRAXのアナログ盤
コアなファンの方々なら、SAMURAIとKOFの2つのリミックスCDが
サイトロンさんからリリースされていた事は知っていると思う。
これはそのアナログ盤。
サムライの方は、アナログ盤が数量限定でリリースされていたのを覚えているのだが、
KOFの方は忘れた。販売されていたとしても、多分サムライより数は少ないんじゃないかな。
(一応、サムライの方も持ってます)
んで、この"リミックス"。
avexなんかで「マキシシングル」などと言う言葉が良く使われていた時代に、
シングル曲のカップリング(?)としてリミックスが数バージョン収録されていた事が多かったが、
なかなかに苦手な方が多いようで、上記のリミックスアルバムについても同様の感想を良く聞いた。
リミックスと言うのは、元曲の素材を使用して新しく曲を構築する「遊び」的な要素が大きく
その「遊び」を楽しめないと、確かにつまらないかも知れない。
しかも、クラブユースが基本であり、本来はフロアの大音量で聴くべき音楽なのであって
ステレオの前に座って聴く音楽でも無い。
とか書きながら、自分も得意な方ではないんだけど。(ハウスについても全然詳しくない。)
KOFリミックスはLil Louisが参加していて、PS版「攻殻機動隊」のデリック・メイと
同じくらいのインパクトが実はあったりするんだけどね。
多分。
という訳で、その筋の方にとってもレアアイテムだと思う。
posted by h_asanaka at 05:08| Comment(2)
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2010年12月28日
ヘッドフォンの話 その2
今回はヘッドフォンそのものの話だが、
多分に自分の好みや思考が含まれた内容になっているので
参考程度に読んでいただければと。
んで、今業界標準とまで言われているヘッドフォンがコレ

SONY MDR-CD900ST
たいがいのスタジオに行けばコレが置いてある。
ユーザー数もとてつもない人数だと思われるので、
「コレを選んでおけばとりあえずは間違い無いだろう」という安心感はあるだろう。
ただ、スタジオに置かれているからと言ってそれがDAWに適しているのか?
と問われれば、自分はそうでは無いと答える。
そもそもスタジオでのヘッドフォンの使用方法と言えば、
プレイヤーが録音時にオケのモニタリングに使う事がほとんど。
ヒドいヘッドフォンであれば演奏にも支障がでるだろうが、
ヘッドフォンに無茶苦茶良い出音を求められる訳でもない。
(ちなみに、ヘッドフォンにこだわりのあるミュージシャンは、
自分の信頼できるヘッドフォンを持参するので、スタジオに備え付けられている物は使わない。)
もちろん、Mix時にヘッドフォンでのチェックはする。
しかし、スタジオであればソレ相応のスピーカーが間違い無く置いてあるハズであって主役はソッチだ。
あくまでヘッドフォンは「ヘッドフォンではどう聴こえるのかな?」というチェックの為に使う。
かつてスタジオモニターの定番であったYAMAHA NS-10M 。
何故このスピーカーがスタジオ標準に成り得たのかは諸説あるようだが、
エンジニアはこのNS-10Mの良い所も悪い所も理解した上で使っていた訳で、
"手放しで褒められる素晴らしい物だ"と思って使っていた訳では無い。(と思う)
NS-10Mの音が基準になっていただけなのである。
そういう訳で、SONY MDR-CD900STは素晴らしいヘッドフォンだと思うが、
ヘッドフォンはこれ一つでは無い。
低音の解像度の高いもの。
定位のわかりやすいもの。
音の分離が良いもの。
長時間使っていてもつかれないもの。
考慮すべき点はたくさんある。
自分がヘッドフォンに何を求めるのかをハッキリさせて、いろいろ視聴して決めれば良いと思う。
ヘッドフォンを選ぶ注意点としては、気持ちよく曲が聴けるヘッドフォンは危険だと言う事。
そのヘッドフォンでは、ヘボイ音も気持ちよく聴こえてしまう可能性がある。
ある程度の金額以上の物になってくるとこの傾向が出てくるので、
高いものであればモニターヘッドフォンとして間違いないか?というと、そうでも無いので注意。
「良い音は良い音で再生され、悪い音は悪い音で再生される」
コレがモニター用ヘッドフォンに求められる出音。
気持ちよく曲が聴けるヘッドフォンはリスニング用として使おう。
多分に自分の好みや思考が含まれた内容になっているので
参考程度に読んでいただければと。
んで、今業界標準とまで言われているヘッドフォンがコレ

SONY MDR-CD900ST
たいがいのスタジオに行けばコレが置いてある。
ユーザー数もとてつもない人数だと思われるので、
「コレを選んでおけばとりあえずは間違い無いだろう」という安心感はあるだろう。
ただ、スタジオに置かれているからと言ってそれがDAWに適しているのか?
と問われれば、自分はそうでは無いと答える。
そもそもスタジオでのヘッドフォンの使用方法と言えば、
プレイヤーが録音時にオケのモニタリングに使う事がほとんど。
ヒドいヘッドフォンであれば演奏にも支障がでるだろうが、
ヘッドフォンに無茶苦茶良い出音を求められる訳でもない。
(ちなみに、ヘッドフォンにこだわりのあるミュージシャンは、
自分の信頼できるヘッドフォンを持参するので、スタジオに備え付けられている物は使わない。)
もちろん、Mix時にヘッドフォンでのチェックはする。
しかし、スタジオであればソレ相応のスピーカーが間違い無く置いてあるハズであって主役はソッチだ。
あくまでヘッドフォンは「ヘッドフォンではどう聴こえるのかな?」というチェックの為に使う。
かつてスタジオモニターの定番であったYAMAHA NS-10M 。
何故このスピーカーがスタジオ標準に成り得たのかは諸説あるようだが、
エンジニアはこのNS-10Mの良い所も悪い所も理解した上で使っていた訳で、
"手放しで褒められる素晴らしい物だ"と思って使っていた訳では無い。(と思う)
NS-10Mの音が基準になっていただけなのである。
そういう訳で、SONY MDR-CD900STは素晴らしいヘッドフォンだと思うが、
ヘッドフォンはこれ一つでは無い。
低音の解像度の高いもの。
定位のわかりやすいもの。
音の分離が良いもの。
長時間使っていてもつかれないもの。
考慮すべき点はたくさんある。
自分がヘッドフォンに何を求めるのかをハッキリさせて、いろいろ視聴して決めれば良いと思う。
ヘッドフォンを選ぶ注意点としては、気持ちよく曲が聴けるヘッドフォンは危険だと言う事。
そのヘッドフォンでは、ヘボイ音も気持ちよく聴こえてしまう可能性がある。
ある程度の金額以上の物になってくるとこの傾向が出てくるので、
高いものであればモニターヘッドフォンとして間違いないか?というと、そうでも無いので注意。
「良い音は良い音で再生され、悪い音は悪い音で再生される」
コレがモニター用ヘッドフォンに求められる出音。
気持ちよく曲が聴けるヘッドフォンはリスニング用として使おう。
posted by h_asanaka at 05:00| Comment(0)
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2010年12月26日
ヘッドフォンの話 その1
電気の話は一旦おいておいて、ヘッドフォンの話。
が、その前に今回はヘッドフォンのススメを書いてみる。
過去、ゲーム会社に勤務していた時は社内での作業はもっぱらヘッドフォン。
あれだけの人数がみんなスピーカーで作業するなんてありえないので、
当然と言えば当然。その習慣で今でも作業はヘッドフォンでのモニタリングが主。
「ガシガシスピーカーから音出してもOKっすよ!」
っていう羨ましい環境の持ち主であれば別だが、同居人がいたり
日本の住宅事情を考えると、そうそう音を出せる人はなかなか居ないのではないだろうか。
スピーカーから音を出せたとしても、それなりのリスニング環境でなければ音の判断は難しい。
(DAWの作業環境とは少し違うが、オーディオルームの大きさは最低8畳程度の広さが無いと、
良いリスニング環境は得られないと言われている。)
それにスピーカーはそれなりの音量を出さないと、スピーカー本来の音は出ない。
デスクトップ用の小さなモニタースピーカーでも、それなりの音量は必要なので
その点も留意する必要がある。
比べてヘッドフォンは部屋の環境は選ばないし、
周りへの音漏れもよほどでない限り気を使う必要がない。
さらにコストパフォオーマンスで考えてみれば、
3万円ではあまり良いスピーカーは手に入らないが、
3万円のヘッドフォンとなるとかなりハイクラスの物になる。
どちらが良い音を出すかと言われれば、同じ物差しで測る事は不可能だが、
それでも後者と言えるのでは無いだろうか。
とは言え、耳への影響を考えるとヘッドフォンよりスピーカーの方がやさしいのは
まぎれも無い事実で、ヘッドフォンでの長時間の作業は耳の酷使につながる。
(自分はそういうのもあって、イヤフォンはまず使わない。なのでipodも使わない。
仕事以外では、"そういう音の聞き方"はしないように心がけている。)
それに、ヘッドフォンだけで作業を完結する事は危険なので、
結局はスピーカーも併用する事になる。
ただ、どうにもヘッドフォンをスピーカーの補佐的な考え方で使う人が多いようで、
ヘッドフォンにこだわる人って意外と少ない。
スピーカーによって出音が変わるように、ヘッドフォンでも変わるのは当たり前の話。
ならば、スピーカーを選ぶ時と同じくらい慎重に、ヘッドフォンも選ぶべきなのである。
が、その前に今回はヘッドフォンのススメを書いてみる。
過去、ゲーム会社に勤務していた時は社内での作業はもっぱらヘッドフォン。
あれだけの人数がみんなスピーカーで作業するなんてありえないので、
当然と言えば当然。その習慣で今でも作業はヘッドフォンでのモニタリングが主。
「ガシガシスピーカーから音出してもOKっすよ!」
っていう羨ましい環境の持ち主であれば別だが、同居人がいたり
日本の住宅事情を考えると、そうそう音を出せる人はなかなか居ないのではないだろうか。
スピーカーから音を出せたとしても、それなりのリスニング環境でなければ音の判断は難しい。
(DAWの作業環境とは少し違うが、オーディオルームの大きさは最低8畳程度の広さが無いと、
良いリスニング環境は得られないと言われている。)
それにスピーカーはそれなりの音量を出さないと、スピーカー本来の音は出ない。
デスクトップ用の小さなモニタースピーカーでも、それなりの音量は必要なので
その点も留意する必要がある。
比べてヘッドフォンは部屋の環境は選ばないし、
周りへの音漏れもよほどでない限り気を使う必要がない。
さらにコストパフォオーマンスで考えてみれば、
3万円ではあまり良いスピーカーは手に入らないが、
3万円のヘッドフォンとなるとかなりハイクラスの物になる。
どちらが良い音を出すかと言われれば、同じ物差しで測る事は不可能だが、
それでも後者と言えるのでは無いだろうか。
とは言え、耳への影響を考えるとヘッドフォンよりスピーカーの方がやさしいのは
まぎれも無い事実で、ヘッドフォンでの長時間の作業は耳の酷使につながる。
(自分はそういうのもあって、イヤフォンはまず使わない。なのでipodも使わない。
仕事以外では、"そういう音の聞き方"はしないように心がけている。)
それに、ヘッドフォンだけで作業を完結する事は危険なので、
結局はスピーカーも併用する事になる。
ただ、どうにもヘッドフォンをスピーカーの補佐的な考え方で使う人が多いようで、
ヘッドフォンにこだわる人って意外と少ない。
スピーカーによって出音が変わるように、ヘッドフォンでも変わるのは当たり前の話。
ならば、スピーカーを選ぶ時と同じくらい慎重に、ヘッドフォンも選ぶべきなのである。
posted by h_asanaka at 04:46| Comment(0)
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2010年12月25日
電気の話 その2
前回、パワーコンディショナーまで書いたのでその辺りを。
通常、壁コンセントの数だけで全ての機材の電源確保はできないので
例えば一般家電等では壁コンセントからタップを使って電源供給をすると思います。
大型家電量販店のオーディオコーナー等にいけばオーディオ用のタップなんかも
扱っていますが金額はピンキリ。
「いくらなんでも・・・(汗」と思ってしまうような値段の物もありますが、
まぁ、それなりに高額な理由はあります。
んで、もちろんそういうタップも良いのですが、総じてオーディオ用タップは4口程度の
口数しかなく、DAW環境で使う場合、機材が増えると直ぐに足りなくなってしまいます。
なので音楽機材用として使う場合はラックマウントタイプの物を使う事が多いのでは無いかと。
自分はソレをパーワーディストリビューターと呼んでいましたが、
パワーコンディショナーと称されたりもします。が、厳密に名前による差は無いみたいです。
一般的には、特別何の機能も有していない物をディストリビューター。
電圧安定化機能等を有している物をパワーコンディショナーと呼ぶのでしょうが、
ディストリビューターと称していながら、電圧安定機能を持っていたりする物もあるので
スペック見てどのような機能を有しているのかを確認する必要があります。
たいてい一万円以下の安いタイプの物は、ごくごく普通の電源タップだと思って良く、
コレを使ったら音が良くなるって事はありません。
値段が高い物になってくると、各部品が高品位になる事はもちろんの事、
ノイズ除去機能があったり電圧安定化の機能がついてきますので
「電気にこだわる!」という事なのであれば、それなりのクラスの物をチョイスしないと
意味がありません。
通常、壁コンセントの数だけで全ての機材の電源確保はできないので
例えば一般家電等では壁コンセントからタップを使って電源供給をすると思います。
大型家電量販店のオーディオコーナー等にいけばオーディオ用のタップなんかも
扱っていますが金額はピンキリ。
「いくらなんでも・・・(汗」と思ってしまうような値段の物もありますが、
まぁ、それなりに高額な理由はあります。
んで、もちろんそういうタップも良いのですが、総じてオーディオ用タップは4口程度の
口数しかなく、DAW環境で使う場合、機材が増えると直ぐに足りなくなってしまいます。
なので音楽機材用として使う場合はラックマウントタイプの物を使う事が多いのでは無いかと。
自分はソレをパーワーディストリビューターと呼んでいましたが、
パワーコンディショナーと称されたりもします。が、厳密に名前による差は無いみたいです。
一般的には、特別何の機能も有していない物をディストリビューター。
電圧安定化機能等を有している物をパワーコンディショナーと呼ぶのでしょうが、
ディストリビューターと称していながら、電圧安定機能を持っていたりする物もあるので
スペック見てどのような機能を有しているのかを確認する必要があります。
たいてい一万円以下の安いタイプの物は、ごくごく普通の電源タップだと思って良く、
コレを使ったら音が良くなるって事はありません。
値段が高い物になってくると、各部品が高品位になる事はもちろんの事、
ノイズ除去機能があったり電圧安定化の機能がついてきますので
「電気にこだわる!」という事なのであれば、それなりのクラスの物をチョイスしないと
意味がありません。
posted by h_asanaka at 04:20| Comment(0)
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2010年12月18日
電気の話 その1
オーディオ周りに関する電気の話。
電源周りで音が変わるよー、という話はもうすっかり有名なのだが
じゃぁ、何をどうすればどう変わるのか?っていう話。
んなもん、解りません。(キリッ
例えば、「電源ケーブルを◯◯に変えたら中域がふくよかになったよ」
とか、どうにもその理屈はよく解りません。
よくオーディオの世界はオカルトと一緒だよ と言いますが、正にそんな感じ。
確かに通電部分がメッキor非メッキで音は変わりますし、材質によっても音は変わるでしょう。
じゃぁ、どういう製品が「良い音」するの?っていう話になると、
それはちょっとレベルの違う話で、チューニングの域では無いかと個人的には思う。
そういうレベルの話でなく、機材が100パーセントの力を出せる環境を目指そう、
という趣旨の元、電源周りを見直す事が大切。
たとえば、オーディオ機器が開発されている環境。
そこは賃貸1ルームマンションでは無いだろうし、分譲マンションの一室でも無いだろう。
規模の差こそあるだろうが企業の研究室であるはずだし、
そこはオーディオ機器の開発室なのである。
どう考えてもそこは充分な電気供給がされているはずで、
マンションのように「50A」って事は無いだろう。
ましてや電圧不足の状態で開発をしているなんて、当然ありえない話。
「オーディオ機器と言う物は、そういう環境で良い音が出るように作られている」
と考えるのが素直なものの見方であると思う。
これに反して、一般家庭のコンセント。100Vと言いつつ、実際には100Vを切ってます。多分。
100よりむしろ90に近いかも知れない。
大抵、各家庭の分電盤までは200Vで電気は送られていて、分電盤で100Vに落として使っています。
で、そこから枝分かれして各コンセントへ電気が送られている訳で、その過程で
何らかの抵抗を受けたり、他の機器のON,OFF状態によって電圧が揺れるんですわ。
(ちなみに、各住居に供給されるアンペア数ってのは、電力会社に言えば増やす事ができます。
マンションの場合は管理会社に言う。ただし、マンション全体の供給量が決まっているので
「駄目」と言われる可能性は高いかも。)
という訳で"クリーンな電気を安定した電圧で供給できる環境を目指す。
マニアックな様で意外とお手頃、お手軽なのが壁コンセント。
これをホスピタルグレードの物に変えてみる。

DCT-318【税込】 AET 壁コンセント (1個) [DCT318]
その名の通り、ホスピタル(病院)クオリティの電気を供給する。
電気が原因で医療機器が誤動作を起こしたり、プラグが簡単に抜け落ちたら・・・
と言う事を想像すれば、この商品がどういう趣旨で作られているかは解ると思う。
ちなみにコンセントの取り替えは資格が必要なので、電気屋さんにやってもらう。
自分でやったら違法。
さらにコンセントプレートをオーディオ用の物に変えて振動にも強くする。

OUTLET COVER102-D【税込】 フルテック コンセントプレートUL規格・2口タイプ [OUTLETCOVER102D]
当たり前だけど、両方形の合う物をチョイスする事。
見ての通り、この2つは一緒には使えないです。
日本でよくみる四角い形のコンセントはJIS規格の物で、楕円型の物は上記の商品説明にもあるようにUL規格。
なんか、Ul規格の物の方が、プラグのホールド力が強いらしく、有利らしいっす。
工事自体は数千円で出来るし、部屋の壁コンセントなんてそうそう数がある訳でも無いので
それほど大きな出費にはならないだろう。
賃貸の場合でも、退去時に元に戻せば良い訳だからこの位は可能かも。
もちろん管理会社にことわりを入れる必要はありますが。
つづく
電源周りで音が変わるよー、という話はもうすっかり有名なのだが
じゃぁ、何をどうすればどう変わるのか?っていう話。
んなもん、解りません。(キリッ
例えば、「電源ケーブルを◯◯に変えたら中域がふくよかになったよ」
とか、どうにもその理屈はよく解りません。
よくオーディオの世界はオカルトと一緒だよ と言いますが、正にそんな感じ。
確かに通電部分がメッキor非メッキで音は変わりますし、材質によっても音は変わるでしょう。
じゃぁ、どういう製品が「良い音」するの?っていう話になると、
それはちょっとレベルの違う話で、チューニングの域では無いかと個人的には思う。
そういうレベルの話でなく、機材が100パーセントの力を出せる環境を目指そう、
という趣旨の元、電源周りを見直す事が大切。
たとえば、オーディオ機器が開発されている環境。
そこは賃貸1ルームマンションでは無いだろうし、分譲マンションの一室でも無いだろう。
規模の差こそあるだろうが企業の研究室であるはずだし、
そこはオーディオ機器の開発室なのである。
どう考えてもそこは充分な電気供給がされているはずで、
マンションのように「50A」って事は無いだろう。
ましてや電圧不足の状態で開発をしているなんて、当然ありえない話。
「オーディオ機器と言う物は、そういう環境で良い音が出るように作られている」
と考えるのが素直なものの見方であると思う。
これに反して、一般家庭のコンセント。100Vと言いつつ、実際には100Vを切ってます。多分。
100よりむしろ90に近いかも知れない。
大抵、各家庭の分電盤までは200Vで電気は送られていて、分電盤で100Vに落として使っています。
で、そこから枝分かれして各コンセントへ電気が送られている訳で、その過程で
何らかの抵抗を受けたり、他の機器のON,OFF状態によって電圧が揺れるんですわ。
(ちなみに、各住居に供給されるアンペア数ってのは、電力会社に言えば増やす事ができます。
マンションの場合は管理会社に言う。ただし、マンション全体の供給量が決まっているので
「駄目」と言われる可能性は高いかも。)
という訳で"クリーンな電気を安定した電圧で供給できる環境を目指す。
マニアックな様で意外とお手頃、お手軽なのが壁コンセント。
これをホスピタルグレードの物に変えてみる。

DCT-318【税込】 AET 壁コンセント (1個) [DCT318]
その名の通り、ホスピタル(病院)クオリティの電気を供給する。
電気が原因で医療機器が誤動作を起こしたり、プラグが簡単に抜け落ちたら・・・
と言う事を想像すれば、この商品がどういう趣旨で作られているかは解ると思う。
ちなみにコンセントの取り替えは資格が必要なので、電気屋さんにやってもらう。
自分でやったら違法。
さらにコンセントプレートをオーディオ用の物に変えて振動にも強くする。

OUTLET COVER102-D【税込】 フルテック コンセントプレートUL規格・2口タイプ [OUTLETCOVER102D]
当たり前だけど、両方形の合う物をチョイスする事。
見ての通り、この2つは一緒には使えないです。
日本でよくみる四角い形のコンセントはJIS規格の物で、楕円型の物は上記の商品説明にもあるようにUL規格。
なんか、Ul規格の物の方が、プラグのホールド力が強いらしく、有利らしいっす。
工事自体は数千円で出来るし、部屋の壁コンセントなんてそうそう数がある訳でも無いので
それほど大きな出費にはならないだろう。
賃貸の場合でも、退去時に元に戻せば良い訳だからこの位は可能かも。
もちろん管理会社にことわりを入れる必要はありますが。
つづく
posted by h_asanaka at 04:44| Comment(0)
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2010年12月10日
クライオ処理
また間が空いてしまいました。
なんだか、穏やかな日々を過ごしているようでいて、実は激動の毎日を過ごしている。
そんな感じの今日この頃である。(でんちゅうさん風)
それはさておき、クライオ処理のお話。
実は自分も良く知らないのだが、おそらくオーディオマニアの間では
良く聞き、良く交わされる言葉だと思う。
クライオ処理とは何ぞや?
金属を超低温(-100℃以下)にまで下げる処理する事によって、物性を変える。
そのクライオ処理を施した金属を使うことで「音質改善が期待できる」
のだそうな。。。
音楽機材、オーディオ機材では金属なんて使いまくりである。
ケーブル類には必ず金属が使われているし、電源周りにも金属は間違い無く使われている。
そこでクライオ処理を施した金属を使えば音が変わるという事で、
クライオ処理を施した各種ケーブル、分電盤、ヒューズなんかがオーディオ用として存在する。
ただし、このクライオ処理に異を唱える意見も良く聞く。
「んなもん、気のせいだよ、気のせい」とか、
理論的にありえないなんて意見もネット上ではちらほら目にする。
この話はつづきます。
なんだか、穏やかな日々を過ごしているようでいて、実は激動の毎日を過ごしている。
そんな感じの今日この頃である。(でんちゅうさん風)
それはさておき、クライオ処理のお話。
実は自分も良く知らないのだが、おそらくオーディオマニアの間では
良く聞き、良く交わされる言葉だと思う。
クライオ処理とは何ぞや?
金属を超低温(-100℃以下)にまで下げる処理する事によって、物性を変える。
そのクライオ処理を施した金属を使うことで「音質改善が期待できる」
のだそうな。。。
音楽機材、オーディオ機材では金属なんて使いまくりである。
ケーブル類には必ず金属が使われているし、電源周りにも金属は間違い無く使われている。
そこでクライオ処理を施した金属を使えば音が変わるという事で、
クライオ処理を施した各種ケーブル、分電盤、ヒューズなんかがオーディオ用として存在する。
ただし、このクライオ処理に異を唱える意見も良く聞く。
「んなもん、気のせいだよ、気のせい」とか、
理論的にありえないなんて意見もネット上ではちらほら目にする。
この話はつづきます。
posted by h_asanaka at 05:09| Comment(0)
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2010年09月18日
みみ
ツイッターでめずらしく長文でつぶやいてみたら
なんか面白くなってきたのでこっちに書いてみる。
家でミックスしつつ音を確認していた時、ふと耳を指でたててみた。
そしたら音がガラっと変わってなんじゃこりゃー!?と。
耳は大きさや形、立ち具合など、人によって全然違う。
つーことは音の聴こえ方も人それぞれ全然違う訳だ。
じゃぁ「良い音」っていうのは何なの?と疑問に思う。
だって、違う聴こえ方しているのにみんなそろって
「良い音してんねー!」っていうのは変じゃないか?と。
と言う事は、良い音っていうのは記憶への刷り込みで「良い音」と思い込んでるのか。
はたまたあくまでその人の聴こえ方の中で、相対的な差異によって「良い音」は決まるのか?
なーんて事を考えてみた。
実に不毛な思考ではあるのだが。
しかし、前方のスピーカーから聴こえる音と違って、
直接耳に覆いかぶせるヘッドフォンから聴こえる音は、
耳の形に左右されないので、みんなイコールコンディションで音が聴ける。
(耳の内部の事までは知らん。)
じゃぁ、やっぱり「良い音」を同じ音として共有できるじゃん。
なんて事も思ってみた。
であれば、良いスピーカーよりも良いヘッドフォンの方が利用価値は断然高い。
さらにスピーカーは部屋の大きさや形、設置状況によって出音が左右される。
ヘッドフォンはそれがない。
みなさん、まずはヘッドフォンにお金をつぎ込みましょう。
それはさておき、ミックスをしていると自然と音もでかくなってくるのだが
この大きな音というのが自分はどうにも苦手だ。
大きな音で音を聴いていると、正常な判断なんて無理でしょ?
と思うくらい頭がこんがらがってくる。
スタジオでエンジニアにミックスをお願いすると、当然確認作業が発生する。
この確認作業が割と大きな音で超苦手だった。
だいたいスタジオの構成ってのは

こんな感じ。
ラージスピーカーは壁埋め込みのデカいやつ。
で、確認作業の時は「どうぞこちらへー」ってエンジニアの席に導かれるが
んなもん、
その距離で、
この音量で、
音を聴かされたら、
何もわかりませんがな。
ってくらい、音が飽和状態になる。
なので、その後方の席でいつも聴いていたのだが、それでも正直良く解らんかった。
そりゃ「あの音が"大きい""小さい"」くらいの事は言えるけど、それでも
どのくらいが適切か?なんて良くわからんかった。
みんな良くわかるなぁーって思ってた。
そして今日、この大音量に弱いのは耳のせいなんじゃないかと気付いた。
自分は人と比べて耳がかなり大きい方だ。
F1のウィングで言うとハイダウンフォース仕様。
所謂みみの事を耳介というらしいが、それが人より多く音を拾ったり、
さらにそこで跳ね返った音が聴こえたりするんだろう。
音というのは、空気の振動によって伝わる訳だから、その振動が耳に伝わる事による
耳自体が発声する音・・・楽器で言うとS/N比のNにあたるような音もあるかもしれない。
(なんのこっちゃ)
自分が大音量が苦手な理由はここにあったんじゃないか。
これが解ったからって、何のトクも解決もしないんだけど。
ちょっとスッキリ。
正しいのかどうかも解らんがナー。
なんか面白くなってきたのでこっちに書いてみる。
家でミックスしつつ音を確認していた時、ふと耳を指でたててみた。
そしたら音がガラっと変わってなんじゃこりゃー!?と。
耳は大きさや形、立ち具合など、人によって全然違う。
つーことは音の聴こえ方も人それぞれ全然違う訳だ。
じゃぁ「良い音」っていうのは何なの?と疑問に思う。
だって、違う聴こえ方しているのにみんなそろって
「良い音してんねー!」っていうのは変じゃないか?と。
と言う事は、良い音っていうのは記憶への刷り込みで「良い音」と思い込んでるのか。
はたまたあくまでその人の聴こえ方の中で、相対的な差異によって「良い音」は決まるのか?
なーんて事を考えてみた。
実に不毛な思考ではあるのだが。
しかし、前方のスピーカーから聴こえる音と違って、
直接耳に覆いかぶせるヘッドフォンから聴こえる音は、
耳の形に左右されないので、みんなイコールコンディションで音が聴ける。
(耳の内部の事までは知らん。)
じゃぁ、やっぱり「良い音」を同じ音として共有できるじゃん。
なんて事も思ってみた。
であれば、良いスピーカーよりも良いヘッドフォンの方が利用価値は断然高い。
さらにスピーカーは部屋の大きさや形、設置状況によって出音が左右される。
ヘッドフォンはそれがない。
みなさん、まずはヘッドフォンにお金をつぎ込みましょう。
それはさておき、ミックスをしていると自然と音もでかくなってくるのだが
この大きな音というのが自分はどうにも苦手だ。
大きな音で音を聴いていると、正常な判断なんて無理でしょ?
と思うくらい頭がこんがらがってくる。
スタジオでエンジニアにミックスをお願いすると、当然確認作業が発生する。
この確認作業が割と大きな音で超苦手だった。
だいたいスタジオの構成ってのは

こんな感じ。
ラージスピーカーは壁埋め込みのデカいやつ。
で、確認作業の時は「どうぞこちらへー」ってエンジニアの席に導かれるが
んなもん、
その距離で、
この音量で、
音を聴かされたら、
何もわかりませんがな。
ってくらい、音が飽和状態になる。
なので、その後方の席でいつも聴いていたのだが、それでも正直良く解らんかった。
そりゃ「あの音が"大きい""小さい"」くらいの事は言えるけど、それでも
どのくらいが適切か?なんて良くわからんかった。
みんな良くわかるなぁーって思ってた。
そして今日、この大音量に弱いのは耳のせいなんじゃないかと気付いた。
自分は人と比べて耳がかなり大きい方だ。
F1のウィングで言うとハイダウンフォース仕様。
所謂みみの事を耳介というらしいが、それが人より多く音を拾ったり、
さらにそこで跳ね返った音が聴こえたりするんだろう。
音というのは、空気の振動によって伝わる訳だから、その振動が耳に伝わる事による
耳自体が発声する音・・・楽器で言うとS/N比のNにあたるような音もあるかもしれない。
(なんのこっちゃ)
自分が大音量が苦手な理由はここにあったんじゃないか。
これが解ったからって、何のトクも解決もしないんだけど。
ちょっとスッキリ。
正しいのかどうかも解らんがナー。
posted by h_asanaka at 00:38| Comment(0)
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2010年08月21日
シーケンサー遍歴
シーケンサー1号(1995〜1998ぐらいまで)
COME ON MUSIC/レコンポーザ
デモテープを作るため、学生時代に覚えたシーケンサー。
自宅でも会社でもPC-98上で動作させていた。
当時はまだWindowsが普及しておらず、音楽制作といえばMacという様な時代だった。
そんな中、MS-DOS上で動くシーケンサーといえばコレだったのでは無いだろうか。
会社でもこのシーケンサーは必須だったので、かなり長く使っていた事になるな。
一応リアルタイムMIDI入力もできるのだがオマケ程度の精度で、
基本的にはリストにテンキーを使って音符を手打ち・・・というスタイル。
しかし、鍵盤を弾けない自分にはかえってそれが使いやすかったのかも知れない。
マウスには対応しておらず、キーボードのみで操作。
(後に出たWin版では使用可能)
C4 48 32 72
みたいなのを、延々と打ち込んでゆく。。。。
今考えてみれば単体シーケンサーのPC版程度のものか。
Mac版もオルティナという名前で発売されたが、
「なんでこんな状態で発売できるんだ?」と首を傾げたくなるようなバグバグ状態で
まったくもって認知されなかったと思う。
現在はディスコン
シーケンサー2号(1996〜2000くらいまで)
OPCODE/Vision
某社でスタジオ内のMacにインストールされていたシーケンサー。
音楽制作=Macの図式がまだ色濃かった頃、4大シーケンサーの一つとして数えられた。
(パフォーマ、ヴィジョン、キューベース、ロジック)
4大シーケンサーの中でもMIDIエディットのしやすさに定評があり人気を博した。
今でもMIDIに関してはVisionの操作感が随一だと思う。
実際、Visionでないと出せないノリがあったし。。。。(オレの中での話)
99年にギブソン社に買収され飼い殺しにあい、正にフェードアウト。
1999年くらいからはこちらがメインシーケンサーになっていたと思う。
現在はディスコン。
シーケンサー3号(2000〜2003くらい)
MOTU/Digital Performer
Visionがディスコンになってしまったため乗り換えたシーケンサー。
過去、Macのシーケンサーと言えば断然パフォーマがNo.1のシェアを獲得していたと思われる。
4大シーケンサーの中で唯一、Macオンリーを貫く硬派な奴。
オーディオファイルをPC内で扱うプロツールスに対抗すべく、
オーディオ機能に力を注がれ、名前もデジタルパフォーマへと改名された。
4大シーケンサーの中で、キューベースとロジックはいささかクセのある操作感であったが、
パフォーマとビジョンは割と近い操作感で、ある種シーケンサーの王道とも言える。
しかし、王道であるが故か、かゆい所に微妙に手が届かない感が強く、
さらに独自のオーディオ企画「MAS」を開発、発表するも、サードパーティーが
ほとんどついてこず、デジタルパフォーマでのみ使えないプラグインが山のように
存在する状態になり、シーケンサーの乗り換えを決意した。
(現在はMac標準規格のAUが存在するため解消されている。)
最近触っていないので現在はどうなのかは解らないが、
正確にスタンダードMIDIファイルを吐き出せる数少ないシーケンサーの一つでもある。
シーケンサー4号(2002〜現在)
Apple(E-Magic)/Logic Pro
デジパフォのMAS企画の不甲斐なさから乗り換えたシーケンサー。
エンバイロメントという独特の機能拡張ができる機能がウリであった。
ひと昔前までは「ロジックは使うのは難しいが、使いこなせれば最強のシーケンサー」
と言われていたが、Apple社のE-Magic社吸収後は随分とその装いも変わってしまった。
とは言え、カスタマイズの自由度の高さは健在。
純正プラグインエフェクト等はそこそこ使えるとは思うのだが、
イマイチ理解に苦しむパラメータ構成だったりする部分が多い。
しかし、元々は単体で売られていたようなエフェクトや音源も
Apple社製品となったのを期に包括されているので、他社のシーケンサーと
比べればお得感は強いと思う。
なんやかんやで、フリーランスとなってからはずっとLogic。
Logic Gold Ver.5 が始まりと考えれば、随分と良い思いをしている事になるなぁ。
Apple社製品となる前はWin版も存在したが、今はない。
番外編シーケンサーその1(1997ぐらいから)
Steinberg/Cubase
CUBASE VST時代に手に入れたが、全くもって馴染まずほとんど使わなかった。
MIDIフレーズの切った貼ったをグラフィカルに扱う事ができ、
同じフレーズをミニマルに繰り返すクラブ音楽系アーティストに好まれていた(と思う。)
が、自分にはその独特なインターフェイスと、よくわからん分解能の数値がどうも・・・
(何故買った?)
VST企画のサードパーティーへの浸透とWin進出の成功で
一気にシェアを伸ばしたシーケンサーだと思われる。
取っつきにくかったインターフェイス(オレ基準)も
キューベースSXと改名してから随分とスッキリとした。。。。
っていうか、シーケンサー自体がMIDIメインからオーディオメインへと
移り変わる過程で全てのシーケンサーがなんか似てきたんだよね。
Win,Mac両方で使える数少ないシーケンサー。
ちなみにSX化を期に一気にアップグレードし、
嫁のメインシーケンサーとなるべくもらわれていった。
番外編シーケンサーその2(2004ぐらいから)
YAMAHA/XG WORKS ST
清く正しくスタンダードMIDIファイルを作成できるシーケンサー。
モバイルアプリのデータには、スタンダードMIDIは不可欠であるので未だ現役。
MIDI編集機能にも気が利くコマンドが多くあり、さすがは携帯音源チップを作る
YAMAHA製品といったところ。
ただ、これで曲を作れと言われたらハッキリと嫌だという自信はある。
現在はディスコン。
COME ON MUSIC/レコンポーザ
デモテープを作るため、学生時代に覚えたシーケンサー。
自宅でも会社でもPC-98上で動作させていた。
当時はまだWindowsが普及しておらず、音楽制作といえばMacという様な時代だった。
そんな中、MS-DOS上で動くシーケンサーといえばコレだったのでは無いだろうか。
会社でもこのシーケンサーは必須だったので、かなり長く使っていた事になるな。
一応リアルタイムMIDI入力もできるのだがオマケ程度の精度で、
基本的にはリストにテンキーを使って音符を手打ち・・・というスタイル。
しかし、鍵盤を弾けない自分にはかえってそれが使いやすかったのかも知れない。
マウスには対応しておらず、キーボードのみで操作。
(後に出たWin版では使用可能)
C4 48 32 72
みたいなのを、延々と打ち込んでゆく。。。。
今考えてみれば単体シーケンサーのPC版程度のものか。
Mac版もオルティナという名前で発売されたが、
「なんでこんな状態で発売できるんだ?」と首を傾げたくなるようなバグバグ状態で
まったくもって認知されなかったと思う。
現在はディスコン
シーケンサー2号(1996〜2000くらいまで)
OPCODE/Vision
某社でスタジオ内のMacにインストールされていたシーケンサー。
音楽制作=Macの図式がまだ色濃かった頃、4大シーケンサーの一つとして数えられた。
(パフォーマ、ヴィジョン、キューベース、ロジック)
4大シーケンサーの中でもMIDIエディットのしやすさに定評があり人気を博した。
今でもMIDIに関してはVisionの操作感が随一だと思う。
実際、Visionでないと出せないノリがあったし。。。。(オレの中での話)
99年にギブソン社に買収され飼い殺しにあい、正にフェードアウト。
1999年くらいからはこちらがメインシーケンサーになっていたと思う。
現在はディスコン。
シーケンサー3号(2000〜2003くらい)
MOTU/Digital Performer
Visionがディスコンになってしまったため乗り換えたシーケンサー。
過去、Macのシーケンサーと言えば断然パフォーマがNo.1のシェアを獲得していたと思われる。
4大シーケンサーの中で唯一、Macオンリーを貫く硬派な奴。
オーディオファイルをPC内で扱うプロツールスに対抗すべく、
オーディオ機能に力を注がれ、名前もデジタルパフォーマへと改名された。
4大シーケンサーの中で、キューベースとロジックはいささかクセのある操作感であったが、
パフォーマとビジョンは割と近い操作感で、ある種シーケンサーの王道とも言える。
しかし、王道であるが故か、かゆい所に微妙に手が届かない感が強く、
さらに独自のオーディオ企画「MAS」を開発、発表するも、サードパーティーが
ほとんどついてこず、デジタルパフォーマでのみ使えないプラグインが山のように
存在する状態になり、シーケンサーの乗り換えを決意した。
(現在はMac標準規格のAUが存在するため解消されている。)
最近触っていないので現在はどうなのかは解らないが、
正確にスタンダードMIDIファイルを吐き出せる数少ないシーケンサーの一つでもある。
シーケンサー4号(2002〜現在)
Apple(E-Magic)/Logic Pro
デジパフォのMAS企画の不甲斐なさから乗り換えたシーケンサー。
エンバイロメントという独特の機能拡張ができる機能がウリであった。
ひと昔前までは「ロジックは使うのは難しいが、使いこなせれば最強のシーケンサー」
と言われていたが、Apple社のE-Magic社吸収後は随分とその装いも変わってしまった。
とは言え、カスタマイズの自由度の高さは健在。
純正プラグインエフェクト等はそこそこ使えるとは思うのだが、
イマイチ理解に苦しむパラメータ構成だったりする部分が多い。
しかし、元々は単体で売られていたようなエフェクトや音源も
Apple社製品となったのを期に包括されているので、他社のシーケンサーと
比べればお得感は強いと思う。
なんやかんやで、フリーランスとなってからはずっとLogic。
Logic Gold Ver.5 が始まりと考えれば、随分と良い思いをしている事になるなぁ。
Apple社製品となる前はWin版も存在したが、今はない。
番外編シーケンサーその1(1997ぐらいから)
Steinberg/Cubase
CUBASE VST時代に手に入れたが、全くもって馴染まずほとんど使わなかった。
MIDIフレーズの切った貼ったをグラフィカルに扱う事ができ、
同じフレーズをミニマルに繰り返すクラブ音楽系アーティストに好まれていた(と思う。)
が、自分にはその独特なインターフェイスと、よくわからん分解能の数値がどうも・・・
(何故買った?)
VST企画のサードパーティーへの浸透とWin進出の成功で
一気にシェアを伸ばしたシーケンサーだと思われる。
取っつきにくかったインターフェイス(オレ基準)も
キューベースSXと改名してから随分とスッキリとした。。。。
っていうか、シーケンサー自体がMIDIメインからオーディオメインへと
移り変わる過程で全てのシーケンサーがなんか似てきたんだよね。
Win,Mac両方で使える数少ないシーケンサー。
ちなみにSX化を期に一気にアップグレードし、
嫁のメインシーケンサーとなるべくもらわれていった。
番外編シーケンサーその2(2004ぐらいから)
YAMAHA/XG WORKS ST
清く正しくスタンダードMIDIファイルを作成できるシーケンサー。
モバイルアプリのデータには、スタンダードMIDIは不可欠であるので未だ現役。
MIDI編集機能にも気が利くコマンドが多くあり、さすがは携帯音源チップを作る
YAMAHA製品といったところ。
ただ、これで曲を作れと言われたらハッキリと嫌だという自信はある。
現在はディスコン。
posted by h_asanaka at 04:53| Comment(0)
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2010年08月19日
曲の作り方
人それぞれ曲の作り方は様々だと思うが、自分は割と頭からカッチリ創る方だと思う。
これは、最初に使っていたシーケンサー「レコンポーザ」の操作感だったり、
社会人の時の曲チェックで「とりあえずイントロ出来たら聴かせて」というような
研修を受けていた影響もあるかも知れない。
それに自分の中で「イントロ」は割と重視していて、
「イントロでリスナーを引き込めなければ駄目」という意識がある。
CDを聴いていてイントロがつまらなければ「ピッ」と早送りボタンを押してしまう。
そんな感覚が働いているのかも。名曲と言われる曲はイントロからカッコイイし。
そのせいか自分の曲はイントロが長い傾向がある。
そしてイントロがガッチリできれば、Aパートを創る。
Aパートがガッチリできれば、Bパート・・・というような感じだ。
(実は最近はちょっと変わってきているのだが)
社会人になって初期の頃の作品は、ほとんどこの創り方。
「ESAKA?」なんてその典型で上司のチェックの都合もあり随分と時間がかかった。
しかしながら、当然曲によって手順は変わる。
リズムパターンの強い"打ち込みドラム系の曲"であれば、まずリズムから手をつける。
「Dear Falling Angel」は、イントロやAメロ中に出てくるリズムパターンを
丸一日ぐらいかけて創り、そこからギターリフを考えて乗せた。
そこからは割とツルツルッと出来たように記憶している。。。
ゲーム中で曲の雰囲気がかぶらないようにするために
予めキーを決めておいて曲を創り始める事もある。
ちなみに、「ESAKA?」と「ESAKA FOREVER」はキーがGマイナー。
「Tears」と「Good-Bye ESAKA」はEマイナーなのだが、
実はこれは意識してキーを使い分けた結果。
あのゲームのファンの方なら、これがどういう住み分けなのか解っていただけると思う。
一応、ちゃんと考えて創ってんすよ(笑
また機会があったら、作曲中の裏話なんかをかいてみるかな。
これは、最初に使っていたシーケンサー「レコンポーザ」の操作感だったり、
社会人の時の曲チェックで「とりあえずイントロ出来たら聴かせて」というような
研修を受けていた影響もあるかも知れない。
それに自分の中で「イントロ」は割と重視していて、
「イントロでリスナーを引き込めなければ駄目」という意識がある。
CDを聴いていてイントロがつまらなければ「ピッ」と早送りボタンを押してしまう。
そんな感覚が働いているのかも。名曲と言われる曲はイントロからカッコイイし。
そのせいか自分の曲はイントロが長い傾向がある。
そしてイントロがガッチリできれば、Aパートを創る。
Aパートがガッチリできれば、Bパート・・・というような感じだ。
(実は最近はちょっと変わってきているのだが)
社会人になって初期の頃の作品は、ほとんどこの創り方。
「ESAKA?」なんてその典型で上司のチェックの都合もあり随分と時間がかかった。
しかしながら、当然曲によって手順は変わる。
リズムパターンの強い"打ち込みドラム系の曲"であれば、まずリズムから手をつける。
「Dear Falling Angel」は、イントロやAメロ中に出てくるリズムパターンを
丸一日ぐらいかけて創り、そこからギターリフを考えて乗せた。
そこからは割とツルツルッと出来たように記憶している。。。
ゲーム中で曲の雰囲気がかぶらないようにするために
予めキーを決めておいて曲を創り始める事もある。
ちなみに、「ESAKA?」と「ESAKA FOREVER」はキーがGマイナー。
「Tears」と「Good-Bye ESAKA」はEマイナーなのだが、
実はこれは意識してキーを使い分けた結果。
あのゲームのファンの方なら、これがどういう住み分けなのか解っていただけると思う。
一応、ちゃんと考えて創ってんすよ(笑
また機会があったら、作曲中の裏話なんかをかいてみるかな。
posted by h_asanaka at 23:11| Comment(0)
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2010年08月12日
ルーティーン化
嫁と娘が5日間程、高知の実家に帰っていたので
普段できないプラモ制作などやってみた。
嫁の妊娠が判ってからずっと封印していた趣味なのだが、
これから先も以前のように好きな時に手を出すような事はできないと思う。
久しぶりという事も相まって、非常に楽しい時間を過ごせたのだが
この楽しいというのは何なのだろうか。
もちろん好きな事をやっている時は、何をやっても楽しいハズなのだが、
例えばゲームをプレイしていても、時には「退屈だな」と感じる事があるし
さらには苦痛を感じてしまう事もある。
では、何が楽しいのか?何故楽しいのか?
それは人それぞれであり、答えは一つでは無いのだろうが
「新しい事をやる」「そして何かを発見する」という事が楽しいのでは無いか。
今回のプラモ制作は久しぶりと言う事もあるのだが、
いままでやらなかった様な事をやってみた。それが非常に面白かった。
ゲームでもプラモでも作曲でも、ある程度回数を重ねていくと、
何となく勝手に手が動くようになる。そしてなんとなく形になっていく。
もちろん、その「何となく」だけでは形になりはしないのだが、
コレも経験値が増えていくと、かなりの所まで形にできる様になる。
当然これは、経験を重ねた事による"技術"であり貴重な財産である。
この経験をさらに積み重ね、ブレの無い高いレベルでの「匠の技」を
身につける事は非常に困難で険しい道である。
しかし、「何となく形になる」というのは非常に危険だ。
クリエイティブに物を創っていたつもりが、いつしか経験から
物を作るようになってしまう「ルーティーン化」。
自分の中で新しいものへの「挑戦」や「興味」を失ってしまう時がくる。
更には頑に拒否反応を示してしまう事まで・・・。
こういう事が、自分の仕事をつまらないものにしているのでは無いか。
その結果として「行き詰まり」が産まれる。結局は自分次第。
それに、「新しいものに目を向けずに、新しいものを創る事ができるのか?」
という話にも繋がる。
そんな事が出来るのは、ごく一部の天才だけなんだ。
と、自分に戒めてみる。
普段できないプラモ制作などやってみた。
嫁の妊娠が判ってからずっと封印していた趣味なのだが、
これから先も以前のように好きな時に手を出すような事はできないと思う。
久しぶりという事も相まって、非常に楽しい時間を過ごせたのだが
この楽しいというのは何なのだろうか。
もちろん好きな事をやっている時は、何をやっても楽しいハズなのだが、
例えばゲームをプレイしていても、時には「退屈だな」と感じる事があるし
さらには苦痛を感じてしまう事もある。
では、何が楽しいのか?何故楽しいのか?
それは人それぞれであり、答えは一つでは無いのだろうが
「新しい事をやる」「そして何かを発見する」という事が楽しいのでは無いか。
今回のプラモ制作は久しぶりと言う事もあるのだが、
いままでやらなかった様な事をやってみた。それが非常に面白かった。
ゲームでもプラモでも作曲でも、ある程度回数を重ねていくと、
何となく勝手に手が動くようになる。そしてなんとなく形になっていく。
もちろん、その「何となく」だけでは形になりはしないのだが、
コレも経験値が増えていくと、かなりの所まで形にできる様になる。
当然これは、経験を重ねた事による"技術"であり貴重な財産である。
この経験をさらに積み重ね、ブレの無い高いレベルでの「匠の技」を
身につける事は非常に困難で険しい道である。
しかし、「何となく形になる」というのは非常に危険だ。
クリエイティブに物を創っていたつもりが、いつしか経験から
物を作るようになってしまう「ルーティーン化」。
自分の中で新しいものへの「挑戦」や「興味」を失ってしまう時がくる。
更には頑に拒否反応を示してしまう事まで・・・。
こういう事が、自分の仕事をつまらないものにしているのでは無いか。
その結果として「行き詰まり」が産まれる。結局は自分次第。
それに、「新しいものに目を向けずに、新しいものを創る事ができるのか?」
という話にも繋がる。
そんな事が出来るのは、ごく一部の天才だけなんだ。
と、自分に戒めてみる。

posted by h_asanaka at 06:42| Comment(0)
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